愛犬のお腹や足の付け根に、ぽっこりとしたふくらみがあるのを見つけたことはありませんか?
もしかしたらそれ、「そけいヘルニア(鼠径ヘルニア)」かもしれません。
この病気は、命に関わることは少ないものの、放っておくと悪化する恐れがあります。
今回は、犬のそけいヘルニアについて、原因や症状、治療法、そして飼い主さんにできることをわかりやすくご紹介します🐾
🦴 そけいヘルニアってどんな病気?
そけいヘルニアは、足の付け根(そけい部)にある隙間から、お腹の中の臓器(腸や子宮など)が飛び出してしまう状態のことをいいます。
🐕 2つのタイプがあります
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先天性(生まれつきの体のつくりによるもの)
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後天性(事故や強い腹圧が原因となるもの)
ヘルニアと聞くと驚いてしまいますが、すぐに命に関わるわけではありません。ただし、状態によっては緊急の治療が必要になることもあるので注意が必要です⚠️
⚠️ そけいヘルニアの症状とは?
症状はヘルニアの大きさや中に入り込んでいる臓器によって異なります。
🩺 よく見られる症状
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足の付け根がふくらんでいる(しこりのように見える)
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嘔吐や下痢
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食欲がない、元気がない
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便秘になる
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お腹を痛がる様子を見せる
🔥 重症化すると…
ヘルニアの隙間が大きく、小腸などの臓器が中に入り込むと、**腸閉塞(ちょうへいそく)**を起こすことがあります。
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ヘルニアの部分が赤く腫れる
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押しても引っ込まない
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痛がる
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発熱する
また、妊娠中や子宮に問題がある場合、子宮が飛び出すこともあり、より深刻な状態になります。
🐾 そけいヘルニアの原因は?
🧬 原因は主に2つ
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先天性(生まれつき)
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体質や遺伝が関係していると考えられています
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後天性(あとから起こるもの)
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事故などの外傷
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激しい運動や咳、嘔吐などによる腹圧の上昇
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もともとそけい部に弱い部分がある犬は、こうした負荷によってヘルニアを起こしやすくなります。
🛠️ 治療法|基本は外科手術が中心
そけいヘルニアの治療にはいくつかの方法がありますが、根本的な改善を目指すなら外科手術が基本となります。
🐶 状況に応じた治療法
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ヘルニアが小さい場合
→ 定期的な経過観察で様子をみることもあります -
臓器が入り込んでいる場合や拡大傾向がある場合
→ 手術によってヘルニアの穴を閉じ、飛び出した臓器を戻す処置が行われます
💡特に妊娠中や肥満傾向にある犬では、ヘルニアが急に大きくなることもあるので、早めの対応が大切です!
🛡️ そけいヘルニアの予防はできる?
残念ながら、そけいヘルニアを完全に予防することは難しいとされています。
✅ 飼い主さんにできること
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愛犬のお腹や足の付け根を定期的にチェックする
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異常なしこりやふくらみに気づいたら、すぐに病院へ
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肥満を防ぎ、腹圧の負担を減らす
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妊娠予定のあるメス犬は、事前に獣医と相談しておくと安心
早期発見・早期治療が、愛犬の健康を守るカギになります🔑
🐾 まとめ|愛犬の体をこまめにチェックしよう
そけいヘルニアは命に関わることは少ないですが、重症化すると危険を伴う病気です。
ふだんから愛犬の体を触ってあげることで、ちょっとした異変にも気づきやすくなります。
「なんだかお腹の辺りに違和感があるな?」と思ったら、早めに動物病院へ相談してみましょう。
大切な家族の一員だからこそ、健康管理はしっかりしていきたいですね🐕💕
さらに参照してください:犬の子宮蓄膿症とは?症状・原因・予防法をやさしく解説!