🐶「最近、うちの子が片足を引きずってる…もしかして病気?」
そんなふうに感じた飼い主さんへ。
今回は、成長期の小型犬によく見られる【レッグ・ペルテス病(レッグ・パーセス病)】について、わかりやすく解説します。
この病気は命に関わるほどではありませんが、放っておくと歩行困難になるリスクもあるため、早期の対処がとても大切です。
🦴 レッグ・ペルテス病とは?
レッグ・ペルテス病とは、大腿骨の先端(骨頭)に十分な血液が届かなくなり、その部分が壊死(えし:細胞が死んでしまう状態)してしまう病気です。
とくに生後3〜13ヶ月頃の小型犬によく見られ、左右どちらかの足に起こることが多いですが、まれに両足に現れることもあります。
🐾 よく見られる犬種
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トイ・プードル
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ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア(ウェスティ)
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マルチーズ
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ヨークシャー・テリア など
これらの体重10kg未満の小型犬に多く見られます。
⚠️ 主な症状は?こんな歩き方に注意!
レッグ・ペルテス病は、次のような症状が徐々に、または突然あらわれます。
📝 代表的な症状
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足をかばう・引きずる(跛行)
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片足に体重をかけたがらない
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足を触られるのを嫌がる
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股関節周りを痛がる、過敏になる
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食欲が落ちる
📌 特に注意してほしいのは“歩き方”です!
「なんか変な歩き方をしてるかも?」と思ったら、迷わず病院へ。
🧬 原因は?遺伝との関係も
この病気のはっきりとした原因はわかっていません。
ただし、遺伝的な要因が関係している可能性があるとされており、特定の犬種に集中して発症することから、今も研究が続いています。
💉 治療方法は?手術が必要?
🧪 軽度の場合
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安静にする(運動制限)
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鎮痛剤や消炎剤で痛みを抑える
ただし、これらの方法はあくまで一時的な対処です。
🛠️ 根本治療には手術が必要
ほとんどのケースで、壊死した大腿骨頭を切除する手術が行われます。
術後はリハビリが必要ですが、回復すれば元気に歩けるようになる犬も多いです。
🛡️ 予防できるの?
残念ながら、レッグ・ペルテス病を完全に予防する方法はありません。
しかし、早期発見・早期治療によって症状の悪化を防ぐことは可能です。
👀 飼い主さんができること
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愛犬の歩き方を日ごろからよく観察する
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気になる動きがあれば、すぐに獣医さんに相談する
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この病気になった犬は、繁殖を避けるための避妊・去勢手術を検討することも推奨されています
✅ まとめ|早期発見がカギ!
レッグ・ペルテス病は、命に関わる病気ではないものの、放置すると深刻な歩行障害につながる可能性があります。
さらに参照してください:
犬の骨肉腫とは?症状・治療法・早期発見のポイントをやさしく解説!