犬の乳腺に「しこり」を見つけてドキッとしたことはありませんか?
特にメス犬に多い**乳腺腫瘍(にゅうせんしゅよう)**は、見過ごせない病気のひとつです。この記事では、乳腺腫瘍の主な症状や原因、治療法、そして大切な予防法について分かりやすく解説していきます。
🔍 乳腺腫瘍ってどんな病気?
乳腺腫瘍は、犬の乳腺にしこりや腫れができる病気です。
特に避妊していないメス犬によく見られ、しこりの大きさや硬さはさまざま。良性の場合もありますが、**悪性(いわゆる乳がん)**だと、他の臓器に転移してしまうリスクもあります。
🐾 主な症状は?
乳腺腫瘍の症状は、以下のようなものが多く見られます。
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乳腺にしこりや腫れができる(数ミリ〜数センチ)
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妊娠していないのに乳汁が出る
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膿や血が混じることもある
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皮膚が赤く腫れて痛む(炎症性乳がんの場合)
⚠️ 皮膚炎や乳腺炎と間違いやすいため、自己判断は禁物です。
また、乳腺腫瘍以外にも「皮膚がん」「悪性リンパ腫」「肥満細胞腫」などの腫瘍が体表にできることもあり、早期の診断が大切です。
🧬 原因は?〜ホルモンとの深い関係〜
はっきりとした原因は解明されていませんが、性ホルモン(特にエストロゲンとプロゲステロン)との関係が非常に深いとされています。
避妊手術をしていない犬ほど、乳腺腫瘍の発症リスクが高まる傾向があります。
🏥 治療法は?
治療の中心は、外科手術による腫瘍の切除です。
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腫瘍の位置や大きさ、転移の有無によって手術の範囲は変わります
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避妊していない犬は、同時に避妊手術を行うこともあります
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状況に応じて、術後の経過観察や追加治療(化学療法など)が必要になる場合もあります
🔎 早期発見・早期治療が、愛犬の命を守るカギです。
✅ 予防のポイント
✂️ 1. 初めての発情前に避妊手術を!
最も効果的な予防法は、最初の発情が来る前に避妊手術を行うことです。
このタイミングで手術すれば、乳腺腫瘍の発症リスクを90%以上減らせるとも言われています。
🤲 2. 日々のスキンシップが早期発見につながる
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毎日スキンシップを兼ねて、乳腺やお腹周りを優しくチェックしましょう
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「あれ?こんなところにしこりが…?」と気づいたら、すぐに動物病院へ
💬 まとめ|愛犬を守るためにできること
乳腺腫瘍は、予防と早期発見が何よりも大切な病気です。
避妊手術のタイミングや日頃の観察で、愛犬の健康を大きく守ることができます。
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