犬が突然、後ろ足をかばって歩くようになったり、片足を浮かせて歩いていたり…そんな様子に気づいたことはありませんか？もしかするとそれは「前十字靭帯断裂（ぜんじゅうじじんたいだんれつ）」かもしれません。
このケガは特に大型犬に多く見られ、放っておくと関節炎など深刻なトラブルにつながることもあります。この記事では、前十字靭帯断裂の症状・原因・治療法・予防法を、飼い主さんにも分かりやすく解説していきます🐾
🦴 前十字靭帯断裂ってどんな病気？
前十字靭帯は、太ももの骨（大腿骨）とすねの骨（脛骨）をつなぎ、膝関節を安定させる大事な靭帯です。この靭帯が切れてしまうと、足に力が入らなくなり、歩き方に異変が現れます。
⚠️ 主な症状
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後ろ足をかばって歩く（跛行）
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片足を浮かせたまま歩く
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足を痛がって触られるのを嫌がる
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座ったり立ったりする動作がつらそう
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関節が腫れているように見える
🐶 特に急に発症した場合は、足を一切地面につけないこともあります。一方、慢性的な断裂では、足を引きずる程度で済むこともあり、見逃しやすいので注意が必要です。
🐕🦺 原因：どんな時に起こるの？
前十字靭帯断裂は、以下のような状況で起こることがあります。
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激しいジャンプや急な方向転換などの【激しい運動】
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【交通事故】などによる衝撃
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【肥満】による膝への負担増加
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【加齢】による靭帯の劣化や筋力の低下
特にラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバーなど、大型犬では若い頃から発症することもあります。
🏥 治療法：保存療法と手術の選択
前十字靭帯断裂の治療は、症状の重さや犬の体格、年齢によって異なります。
💊 保存療法（軽度の場合や高齢犬向け）
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安静にして動きを制限する
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抗炎症薬や鎮痛剤を使用して炎症を抑える
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サポーターや装具で膝を固定する
🛠 外科手術（中～重度の場合）
靭帯が完全に切れてしまっている場合は、手術が推奨されます。よく行われる方法には以下があります。
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TPLO（脛骨高平部水平化骨切り術）
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TTA（脛骨粗面前進術）
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人工靱帯による再建術
手術後は数週間から数カ月のリハビリが必要になりますが、しっかりケアすれば元気に歩けるようになります✨
✅ 予防するには？
愛犬がこのつらいケガをしないために、日頃からできる工夫があります。
🐾 生活習慣での予防ポイント
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激しい運動は控える（特に肥満気味の子）
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階段の上り下りはサポートしてあげる
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フローリングにはマットやカーペットを敷く（滑り止め対策）
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体重管理を徹底し、膝への負担を軽くする
🍽️ 太りすぎは大敵！適切なフード選びと食事量の調整を心がけましょう。
📝 まとめ：愛犬の歩き方に異変を感じたら早めに受診を！
前十字靭帯断裂は命に関わる病気ではありませんが、放置すると関節炎（変形性関節症）や慢性的な痛みにつながることがあります。歩き方や動きにいつもと違うところがあれば、すぐに動物病院を受診してください🏥
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