犬の体の中でも重要な役割を果たしている「肝臓」。そんな大切な臓器にがん(腫瘍)ができることがあります。今回は、犬の肝臓がん(肝臓腫瘍)について、分かりやすく解説していきます。早期発見・早期治療がカギとなる病気ですので、ぜひ知っておきましょう🐶
⚠️ 犬の肝臓がんってどんな病気?
犬の肝臓がんには、主に次の2つのタイプがあります。
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原発性肝臓がん:肝臓そのものにがんができるタイプ
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転移性肝臓がん:ほかの臓器にできたがんが、肝臓に広がってくるタイプ
どちらも見た目では気づきにくく、気づいたときにはすでに進行していることも少なくありません。特に高齢の犬で発症しやすいといわれています。
🐾 見逃さないで!こんな症状に注意
肝臓がんの症状はさまざまですが、以下のような変化が見られたら要注意です。
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元気がなく、疲れやすい
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食欲が落ちている
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体重が減ってきた
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吐いたり、下痢をする
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お腹が膨らんできた
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黄疸(皮膚や白目が黄色っぽくなる)になることも
特に初期は症状が出にくいため、日頃からの観察がとても大切です。
🔍 肝臓がんの原因は?
肝臓がんの原因ははっきりとわかっていないことも多いですが、大きく分けて以下の2つがあります。
🧬 原発性肝臓がん(肝臓にできるがん)
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肝臓そのものにがん細胞が発生
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老犬に多く見られる傾向
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明確な原因は不明
🔁 転移性肝臓がん(ほかの部位から転移)
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他のがんが肝臓に広がることで発生
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よく見られる転移元:
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悪性リンパ腫
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血管肉腫
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膵臓がんや胃がんなどの隣接臓器のがん
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🩺 治療法はあるの?
✂️ 手術での切除が可能なケースも
もし腫瘍が限られた範囲にとどまっていれば、外科手術によって切除できることがあります。この場合、手術後の経過(予後)は良好で、元気に過ごせることも多いです。
🧪 でも、すべてが手術できるわけではない…
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複数の部位にがんが広がっている
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転移性肝臓がんである
こういったケースでは手術が難しく、内科的なケアが中心になります。治療の選択肢や方針は、かかりつけの獣医師としっかり相談することが大切です。
✅ 予防と早期発見がいちばんの対策!
残念ながら、肝臓がんを完全に予防する方法はありません。でも、早期に見つけて治療すれば、愛犬の命を守れる可能性が高くなります。
🩺 定期的な健康診断を忘れずに!
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年に1〜2回の健康診断(血液検査や画像診断)を受ける
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日頃から食欲や便、元気のチェックをする
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少しでも「いつもと違うな」と感じたら、早めに動物病院へ
🐕 まとめ|愛犬の健康を守るために
犬の肝臓がんは、気づいたときには進行していることが多い怖い病気です。でも、日々の観察と定期検査によって早期発見ができます!
特にシニア期に入った愛犬には、少しの体調の変化も見逃さず、気になることがあればすぐに相談しましょう。
愛犬の「いつもの元気」を守るために、できることから始めてみてくださいね🌿
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