皮膚に赤みやブツブツができて、かゆがる…
そんな症状が見られたら、「膿皮症(のうひしょう)」の可能性があります。
膿皮症は犬にとって比較的よく見られる皮膚病の一つ。早めの対処で重症化を防げるので、飼い主さんが正しい知識を持っておくことがとても大切です。
🦠 膿皮症ってどんな病気?
膿皮症とは、ブドウ球菌などの細菌が皮膚に感染して起こる炎症性の皮膚病です。
感染の深さや広がりによって、症状の出方はさまざま。かゆみや赤み、膿が出るケースもあり、見た目にもつらそうに見えることがあります。
🔍 症状チェック!こんなサインに注意
以下のような症状があれば、膿皮症を疑いましょう:
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🐕 かゆみ(よく体をかいたり、舐めたりする)
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🐾 脱毛(毛がごっそり抜けることも)
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🔴 皮膚の赤み、発疹(ブツブツ)
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💥 膿がたまった膿疱(白っぽいできもの)
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🧊 かさぶた
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🦴 痛みや腫れ(重症化した場合)
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🌡️ 発熱(感染が深いとき)
📍特に症状が出やすい部位
→ 顔、脇、股、指の間など、湿気や摩擦が多い場所に要注意です!
🧬 膿皮症のタイプと特徴
膿皮症は感染の深さや体質により、以下のように分類されます:
タイプ | 特徴 | 出やすい犬種や時期 |
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浅在性膿皮症 | 表面にできる赤みや膿疱 | 子犬に多い |
表在性膿皮症 | 湿度が高い季節に多い | 夏場に悪化しやすい |
皺壁性膿皮症 | 皮膚のしわに炎症が起きる | パグなど短頭種 |
深在性膿皮症 | 皮膚の深部にまで感染 | ジャーマン・シェパードなど大型犬に多い |
⚠️ 原因は細菌+皮膚バリアの低下
膿皮症の直接的な原因は、皮膚にブドウ球菌が感染すること。
ただし、感染するには“きっかけ”があります。
🔎 感染しやすくなる主な原因
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不衛生な環境(汚れた寝床など)
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小さな傷やひっかき傷
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栄養不良や老化
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過剰なシャンプーや皮膚に合わない洗剤
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アレルギーや他の皮膚疾患(例:アカラス症など)
💡健康な皮膚には、本来「細菌を跳ね返す力」が備わっています。
そのバリア機能が落ちていると、膿皮症を発症しやすくなるのです。
💊 治療法:抗生物質+スキンケアでじっくり対処
膿皮症の治療は、以下のように段階的に行います。
🩺 主な治療内容
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抗生物質の内服や外用薬:原因菌に応じた抗菌薬を使います
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薬用シャンプー:殺菌効果のあるシャンプーで皮膚を清潔に
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原因疾患の治療:アレルギーや免疫疾患が関係していれば併せて治療
🐶 軽度であれば、薬用シャンプーと外用薬のみで回復することも。
しかし、再発を防ぐためには根気よく続けることが大切です。
✅ 予防のコツ:毎日のケアが鍵!
膿皮症は予防できる皮膚病です。以下のポイントを押さえて、愛犬の肌トラブルを防ぎましょう。
🧼 予防ポイント
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🧽 清潔な飼育環境を保つ(寝具や食器もこまめに洗う)
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🍽️ 栄養バランスのとれた食事を心がける
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🛁 シャンプーは月1〜2回程度にし、低刺激のものを使用
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🐶 皮膚をこまめに観察し、異変があればすぐに相談
📝 まとめ:早期発見・早期治療がカギ!
膿皮症は命にかかわる病気ではありませんが、かゆみや炎症で犬に大きなストレスを与える病気です。
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