愛犬が急に元気をなくしたり、すぐに息切れしたりすることはありませんか?
もしかするとそれ、「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」かもしれません。
今回は、このちょっと聞きなれない病気について、分かりやすくご紹介します!
🩸 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)ってどんな病気?
IMHA(アイ・エム・エイチ・エー)は、犬の体の免疫システムが、自分自身の赤血球を「敵」と勘違いして壊してしまう病気です。
赤血球が減ることで酸素を運ぶ力が弱まり、「貧血」を起こしてしまいます。
⚠️ どんな症状が出るの?
IMHAになると、以下のような症状が見られます。
🐾 よくある症状
- 元気がない、疲れやすい
- 運動を嫌がる、すぐに座り込む
- 呼吸が荒くなる(息切れ)
- 食欲が落ちる、吐き気がある
- 黄疸(歯茎や白目が黄色くなる)
- おしっこが多い、水をたくさん飲む(多飲多尿)
- 脈が速い、呼吸が浅く速くなる
⛑️ 重症になると命にかかわることもあるので、早めの対応が大切です。
🧬 原因はなに?
IMHAの原因は、「自己免疫反応」と呼ばれる現象によって起こります。
つまり、本来なら細菌やウイルスなどの外敵をやっつけるはずの免疫が、自分の赤血球を攻撃してしまうのです。
🧪 考えられるきっかけ
- ウイルスや細菌の感染
- ワクチン接種
- 抗生物質や薬の影響
ただし、はっきりとした原因が分からないことも多いのが現状です。
🐶 かかりやすい犬種や傾向は?
以下の犬種では、IMHAの発症率が高いとされています:
- マルチーズ
- プードル
- シーズー
- コッカー・スパニエル
- アイリッシュ・セッター
- オールド・イングリッシュ・シープドッグ
💡 特に、メス犬に多く見られる傾向があります。
💊 治療法はどうするの?
治療の基本は、「免疫の暴走を抑えること」です。
主な治療内容
- ステロイド剤:免疫を抑えて赤血球の破壊を防ぐ
- 免疫抑制剤:ステロイドと併用されることも
- 輸血:重度の貧血の場合に必要
🩺 輸血は命をつなぐ大切な手段ですが、副作用のリスクもあるため、獣医師としっかり相談しましょう。
🔍 予防はできるの?
残念ながら、IMHAの明確な予防法はありません。
なぜなら、発症のきっかけがはっきりしないことが多いためです。
でもご安心を!以下のような対応でリスクを減らすことができます👇
✅ 早期発見・早期治療がカギ!
- いつもと様子が違うと感じたら、すぐに病院へ
- 年齢や犬種に応じて定期的な健康チェックを
- ワクチン後の体調変化に注意
⏳ 放っておくと、2~3週間で命を落とすケースもあるため、早めの対処が何より大切です。
🐕 まとめ
IMHAは、犬の命にかかわる可能性がある重大な病気ですが、早期に気づいて治療を始めれば、回復のチャンスも大きく広がります。
「ちょっと様子がおかしいな」と感じたときは、すぐに動物病院を受診しましょう。
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