犬が突然お尻を床にこすりつけたり、しっぽを追いかける仕草を見せたりすると、「何かイヤなことがあるのかな?」と心配になりますよね。それ、もしかしたら肛門嚢炎(こうもんのうえん)のサインかもしれません。肛門嚢炎は命にかかわることは少ないものの、放置すると強い痛みや不快感をともなうことがあります。ここでは肛門嚢炎の症状・原因・治療法・予防法を、わかりやすくまとめました。
⚠️ 肛門嚢炎の主な症状
- 🐕🦺 お尻を床にこすりつける(スリスリ行動)
- 🐾 お尻をしきりになめる
- 🔄 しっぽを追いかけてクルクル回る仕草
- 😣 排便時に痛がる、便が出にくそう
- 🚫 お尻を触られるのを嫌がる
- 💧 悪化すると膿や血の混じった分泌液が出る
特に小型犬や高齢犬に多く見られます。これらの行動に気づいたら、早めのケアが大切です。
🧐 肛門嚢炎の原因
肛門嚢炎は肛門の左右にある「肛門嚢」という袋で分泌されたにおい成分がたまり、炎症を起こす病気です。主な原因は以下のとおりです。
- 🧓 筋力低下(老化などで肛門嚢を絞り出す力が弱まる)
- 🚧 開口部の詰まり(分泌物が固まって出口がふさがれる)
- 🦠 細菌感染(下痢や汚れで菌が入り込みやすくなる)
これらが重なると肛門嚢の中で分泌物がたまり、炎症や化膿を引き起こします。
💉 治療法
- 肛門嚢のしぼり出し
獣医師やトリマーが手早く肛門嚢を絞って中の分泌物を排出します - 洗浄・消毒
患部を消毒液で洗浄し、細菌を減らします - 抗生物質の投与
感染がひどい場合や再発リスクが高い場合に使用します
早めに治療すれば数日で回復することも多いので、症状に気づいたらすぐ受診を。
🛡️ 予防方法
- 🔄 定期的に肛門嚢をしぼる習慣をつける(シャンプー時など)
- 🧼 お尻まわりを清潔に保つ
- 👀 日頃からお尻の様子を観察し、違和感をキャッチする
愛犬のお尻を触らせてくれるうちに、軽くチェックしておくと安心です。
✅ まとめ
肛門嚢炎は命に関わることは少ないものの、不快な症状が続くと犬の生活の質が下がってしまいます。早期発見・早期対処&定期的なケアが何よりも大切。愛犬が元気に過ごせるよう、お尻まわりの変化に敏感になってあげましょう!
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