愛犬がくしゃみや鼻水を繰り返していたら、それはただの風邪ではないかもしれません。もしかすると、「クリプトコッカス症」というカビによる感染症のサインかもしれません。この記事では、犬のクリプトコッカス症について、症状や原因、治療法、そして日常でできる予防法までをわかりやすくご紹介します。
🦠 クリプトコッカス症ってどんな病気?
クリプトコッカス症は、「クリプトコッカス」というカビ(真菌)が原因で起こる感染症です。空気中や土の中、特にハトのフンなどに多く存在していて、鼻や口から吸い込むことで感染します。
この病気は犬よりも猫に多く見られますが、人にも感染する「人獣共通感染症(ズーノーシス)」でもあり、油断は禁物です。特に体力や免疫力が落ちている犬は、発症しやすくなります。
⚠️ 主な症状は?こんな様子が見られたら要注意!
初期症状は風邪のように見えるため、見逃してしまうこともあります。以下のようなサインが見られたら、注意が必要です。
🐶 見られる症状一覧
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鼻水・くしゃみが続く
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鼻にしこりや腫れができる
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呼吸が苦しそう(荒い息)
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歩き方がおかしい、ふらつく
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痙攣(けいれん)を起こす
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目が見えづらくなる(失明の可能性)
重症化すると肺や脳、目などにまで感染が広がり、失明や神経症状が出ることもあります。
🧬 感染の原因は?どこからうつるの?
クリプトコッカスは、自然界のあちこちに存在しているごく一般的なカビです。特にハトのフンに多く含まれており、それが乾燥して風に舞うことで広範囲に広がります。
健康な犬であれば、感染しても発症しないケースがほとんどですが…
🐾 発症リスクが高いのはこんなとき
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他の病気で体力が落ちているとき
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高齢や子犬など、免疫力が弱い時期
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抗がん剤や免疫抑制薬を使っているとき
💊 治療法は?どうやって治すの?
クリプトコッカス症の治療では、抗真菌薬(カビを退治するお薬)が使われます。症状によっては、以下のような治療も併用されます。
✅ 主な治療内容
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抗真菌薬の投与(飲み薬または注射)
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鼻炎・皮膚症状の治療
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目や神経の症状に合わせた対処
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長期的な治療が必要になることも
治療には数か月かかることもありますし、副作用が出ることもあるため、必ず獣医師の指示に従いながら進めましょう。
🧼 予防できるの?毎日のケアが大切!
残念ながら、クリプトコッカスは環境中に多く存在するため、完全な予防は難しいのが現実です。
でも、できることはあります!
🐕 予防のポイント
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定期的な健康診断で早期発見
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ハトの多い場所を避ける散歩コース選び
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屋外やベランダの清掃・消毒をこまめに
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食事・睡眠・ストレス管理で免疫力アップ!
とくに体調が悪い時期は、無理な外出を控えて、しっかり休ませてあげましょう。
📝 最後に:気になる症状があれば、すぐに相談を!
犬のクリプトコッカス症は、初期のうちは風邪のような症状で見逃されがちですが、放置すると重症化してしまうこともあります。
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