愛犬が歩きづらそうにしていたり、階段を嫌がるようになったりしていませんか?
もしかするとそれ、「変形性関節症(DJD)」かもしれません。
この病気はシニア犬に多く見られる関節のトラブルで、放っておくと痛みや運動の制限が進行してしまいます。でも、早めのケアと日常生活の工夫で、ワンちゃんの生活の質(QOL)を保つことができるんです!
今回は、変形性関節症の症状から原因、治療法、そして予防のコツまで、飼い主さんに寄り添ってやさしく解説します🐾
🦴 変形性関節症ってどんな病気?
変形性関節症とは、関節の変形や炎症によって、痛みや動きづらさが出る慢性疾患です。
年齢とともに関節の軟骨がすり減る「加齢性のタイプ(一次性)」と、他の関節の病気やけがが原因で起こる「続発性(二次性)」に分かれます。
特に7歳以上の中〜大型犬ではよく見られる病気です。
⚠️ こんな症状があったら要注意!
愛犬のこんな行動、気になったことはありませんか?
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元気がなく、すぐ疲れる
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散歩の途中で座りこむ
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座り方が左右非対称、ぎこちない
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歩き方が変、足を引きずっている
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階段や段差を嫌がる
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関節が腫れている、触ると嫌がる
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起き上がるのに時間がかかる
進行すると、関節から「ポキポキ」「ギシギシ」といった**異常な音(捻髪音)**がすることもあります。
👉 痛みがあるのに我慢しているケースも多いので、ちょっとした変化を見逃さないことが大切です。
🔍 主な原因は?加齢だけじゃない!
変形性関節症の原因は、大きく分けて以下の2つです:
✅ 一次性(加齢性)
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年齢による関節の老化
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軟骨のすり減りや関節液の減少
特に高齢の大型犬に多く見られます。
✅ 二次性(ほかの病気やけがが原因)
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🐾 股関節形成不全(HD)
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🦵 膝蓋骨脱臼(パテラ)
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💥 前十字靭帯断裂
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🔩 骨軟骨症・レッグペルテス病
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🦠 感染症(ライム病など)
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🔁 自己免疫性疾患(関節リウマチなど)
特にゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーなどの大型犬は、先天的に関節疾患を抱えていることが多く、注意が必要です。
💊 治療法:痛みを和らげて動きをサポート!
治療の基本は、「痛みをコントロールし、生活の質を保つこと」です。
🔹 おもな治療内容
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🧪 **非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)**の投与
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⚖️ 体重管理(関節への負担を減らす)
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🧘 運動療法(関節の柔軟性を維持)
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🍖 **栄養補助食品(サプリ)**の活用(グルコサミン・コンドロイチンなど)
続発性の場合は、原因となっている病気の治療も必要です。
🛡️ 予防のポイント:毎日のケアで守れる!
変形性関節症は完全に防ぐことは難しいですが、日頃の生活習慣でリスクを減らすことができます🐶
🎯 予防のコツ
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🐕🦺 子犬の頃から適切な体重管理を意識する
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🦴 関節に負担のかかる激しい運動を避ける
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🏡 滑りやすい床にはカーペットや滑り止めを敷く
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🛏️ 段差の少ない環境を整える(スロープなど)
シニア犬になってから慌てるのではなく、若いうちからの予防が鍵になります。
📝 まとめ:早めの気づきが愛犬を守るカギ!
変形性関節症は、命に関わる病気ではないものの、放っておくとワンちゃんの生活の質を大きく下げてしまう病気です。
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