「最近、うちの子、何度も少しずつ下痢してるけど…大丈夫かな？」
そんなときに疑われる病気のひとつが、**鞭虫症（べんちゅうしょう）**です。
この病気は、腸に寄生する**吸血性の寄生虫「犬鞭虫（いぬべんちゅう）」**によって起こるもので、とくに屋外をよく歩く犬や多頭飼育環境で感染リスクが高まるとされています。
この記事では、鞭虫症の症状・感染経路・治療・予防法をやさしく解説します🐾
🦠 鞭虫症ってどんな病気？
鞭虫症は、5〜7cmほどの細長い寄生虫「犬鞭虫」が犬の大腸（特に盲腸）に寄生し、腸を傷つけたり、血を吸ったりすることで不調を起こす病気です。
📌犬の便の中に排泄された虫卵が、口に入ることで感染が広がります。
⚠️ 主な症状は？無症状でも安心できない！
多くの犬は感染してもはっきりした症状が出ないことがありますが、寄生虫の数が多くなると以下のような不調が現れます👇
🐶 よく見られる症状
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軟便〜粘液や血の混じった下痢
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少量ずつ何度も便をする（大腸性の下痢）
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体重減少（やせてくる）
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食欲の低下
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脱水症状
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貧血（元気がなくなる、粘膜が白っぽい など）
特に注意したいのは、腸からの出血や貧血が起きるケースです。見た目に元気そうでも、「便の様子がいつもと違う…」と感じたら、早めに動物病院へ🏥
🔍 感染する原因は？
鞭虫の卵は、感染犬のフンと一緒に外に出され、そのまま地面や水たまりに残ります。
🧬 こんなときに感染する可能性が！
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虫卵の混じった水をなめた
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芝生や土の中の虫卵が足に付き、それを舐めてしまった
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他の犬のフンに触れてしまった
🧒ちなみに、親犬から子犬への感染（胎盤感染）は起こりません。ただし、散歩中やドッグランなどで汚染された土壌から感染する可能性はあります。
💊 治療法は？駆虫薬＋環境管理がカギ！
鞭虫症の治療には、鞭虫に効く駆虫薬（虫下し）を使います。
1回の投薬で駆除できることもありますが、必要に応じて複数回の投薬や便検査の継続が必要なケースもあります。
🩺 症状が強い場合の対応
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下痢や脱水、貧血がある場合は、対症療法（点滴や栄養補助など）を行う
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消毒や掃除を徹底し、再感染を防ぐ
📌 要注意ポイント：
鞭虫の卵は非常にしぶとく、数年にわたって感染力を持ち続けるため、1回駆虫しても環境が不衛生だとすぐに再感染してしまいます。
🛡️ 予防法｜月1回の駆虫とフンの管理が効果的！
鞭虫症は、流行地域では風土病のように繰り返し発生することもあります。そのため、予防として以下の対策を意識しましょう。
✅ 飼い主さんができる予防策
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🗓️ 月1回の定期駆虫（流行地域では特に大事！）
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💩 フンはすぐに拾って処理する
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🚫 他の犬のフンに近づけさせない
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🧼 散歩後は足を拭き、衛生管理を徹底する
特にドッグランや公園、犬が集まる施設では、フンの放置によって虫卵が拡散しやすいため、マナーとしてもフンの処理は必須です。
📝 まとめ｜見えない寄生虫こそ、日ごろのケアが大切！
鞭虫症は命に関わる病気ではありませんが、繰り返す下痢や貧血によって体力を消耗させてしまいます。
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