愛犬とお散歩に出かけるのが楽しい季節。でもその草むらや山道に、思わぬ危険がひそんでいることをご存じですか?
そのひとつが**「バベシア症」**という、マダニが媒介する感染症です。
特に西日本を中心に広がっている病気で、重い貧血や発熱、最悪の場合は命に関わることもあるため注意が必要です。
今回はそんな犬のバベシア症について、分かりやすく・やさしく解説していきます🐶🔍
🦠 バベシア症ってどんな病気?
バベシア症は、**「バベシア」という原虫(寄生虫の一種)**によって引き起こされる感染症です。
このバベシアは、マダニの吸血を通じて犬の体内に侵入し、赤血球に寄生します。
赤血球が破壊されることで、犬は重い貧血や高熱などの症状を起こし、重症化すれば命の危険も。
⚠️ 見逃せない!主な症状とは?
バベシア症にかかると、以下のような症状が見られます。
🐕 主な症状:
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40℃を超える高熱
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元気がなくなる・疲れやすい
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食欲がなくなる
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血尿(赤茶色の尿が出る)
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息が浅くなる、速くなる
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舌や口の中の色が薄くなる(貧血のサイン)
📍症状が進むと、肝臓や腎臓の機能障害が起こり、回復が困難になることもあります。
少しでも体調の変化に気づいたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
🕷 感染経路:どうやって感染するの?
バベシア症は、マダニが媒介する感染症です。
マダニが犬の皮膚に吸着してから約48時間以内に、バベシアが体内に入り込みます。
✅ 主な感染経路:
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感染したマダニに吸血される
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山や河川敷、草むらなどでマダニに咬まれる
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野生動物が多い地域で散歩中に接触
📍バベシアは西日本(九州・四国・近畿など)を中心に広く分布していますが、最近は関東などにも拡大傾向があります。
つまり、どの地域に住んでいても油断はできないということです。
🩺 治療法:バベシア症は治せるの?
バベシアを完全に除去する治療薬はありません⚠️
そのため、治療は**バベシアの増殖を抑えつつ、犬の体力を回復させる「対症療法」**が基本となります。
🩹 主な治療法:
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抗原虫薬・抗生物質の投与
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点滴や輸液で水分・栄養補給
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酸素吸入や輸血が必要な場合もあり
💡回復しても、体内にバベシアが残る「無症状キャリア」になることがあります。
体力が落ちたり、ストレスを受けたりすると再発の可能性もあるため、継続的な健康管理が必要です。
🛡️ 予防法:バベシア症から愛犬を守るには?
最も効果的な予防法は、マダニ対策を徹底することです。
✅ マダニ予防のポイント:
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散歩前にマダニ駆除薬を使う(スポットタイプや飲み薬など)
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春〜秋はマダニが活発になる時期なので、定期的に予防薬を使用する
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山や草むらへのお出かけ時は、服を着せる・肌を隠すなどの工夫も◎
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散歩後は、体にマダニが付いていないかチェック
🧼 また、ベッドやクッションなどの寝具を清潔に保つことも大切です。
📌 まとめ:油断せず、予防と早期発見を!
犬のバベシア症は、マダニから感染する深刻な病気です。
重症化すると治療が難しく、命に関わるリスクもあります。
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