意識・様子の症状

「うちの子、おへそが出てる…もしかして病気？」そんな心配を抱えた飼い主さんのために、今回は【犬の臍ヘルニア】についてわかりやすく解説します。出べそとの違いや、気をつけるべき症状、治療法まで丁寧にご紹介します。 🩺 臍ヘルニアってどんな病気？ 臍（さい）ヘルニアとは、いわゆる「出べそ」のこと。本来、生まれたあとに閉じるはずのおへその部分がきちんと閉じず、そこから脂肪や腸の一部が外に飛び出てしまう状態を指します。 🔍 主な原因 先天的な腹壁の閉じ損ね（形成不全） 一部の犬種（エアデール・テリア、バセンジー、ペキニーズなど）では遺伝の関与が考えられています ⚠️ 臍ヘルニアの症状とは？ ✅ よく見られる症状 おへそがぽっこり膨らむ（出べそ） 押しても引っ込まない お腹を丸めるように痛がる 食欲が落ちる、元気がない 嘔吐や便秘 通常はおへそがふくらんでいるだけで特に症状がないことも多いですが、注意が必要なのは以下のケースです。 🚨 要注意！危険なサイン ヘルニア部分が熱を持っている 押しても戻らない 吐いている、ぐったりしている これらの症状がある場合、腸の一部がヘルニアに巻き込まれて血流が悪くなっている可能性があり、**「腸閉塞」や「ショック状態」**に陥ることもあります。 🛠️ 臍ヘルニアの治療法は？ 臍ヘルニアにはいくつかの対処法があります。状態や大きさによって治療方針が変わります。 🎯 経過観察で済む場合 ヘルニアが小さい …

犬の臍（さい）ヘルニアとは？症状・治療・注意点をやさしく解説！ 続きを読む

「なんだか最近、子犬の元気がない…」「くしゃみや咳が止まらないけど大丈夫？」そんなときに注意したいのが、犬ジステンパーウイルス感染症です。 この病気は、特に子犬や免疫力が落ちた犬に多く見られるウイルス性の感染症で、重症化すると命に関わることもあります。この記事では、症状や感染経路、治療法、そして大切な予防方法まで、分かりやすく解説します。 🦠 犬ジステンパーウイルス感染症ってどんな病気？ 犬ジステンパーウイルスに感染することで起こる、高熱をともなう感染症です。主に以下のような症状が見られます。 目やに・鼻水 くしゃみ・咳 発熱（約40℃） 嘔吐・下痢 食欲不振・元気がない けいれん・麻痺などの神経症状 👶 特にワクチン未接種の子犬（生後2〜6ヶ月）は要注意！症状が重くなると肺炎や脳の障害を引き起こし、後遺症や命に関わることもあります。 ⚠️ どんな犬がかかりやすいの？ 以下のような犬は発症リスクが高くなります： ワクチンを受けていない子犬 高齢犬 持病などで免疫力が落ちている犬 健康な成犬でも感染することはありますが、多くの場合は軽い風邪のような症状で済みます。 🤧 症状の進行と特徴 🐶 初期症状 目やに・鼻水 発熱（40℃前後） 食欲や元気がなくなる   🫁 呼吸器・消化器の症状 …

犬ジステンパーウイルス感染症とは？症状・治療・予防法をやさしく解説！ 続きを読む

愛犬がくしゃみや鼻水を繰り返していたら、それはただの風邪ではないかもしれません。もしかすると、「クリプトコッカス症」というカビによる感染症のサインかもしれません。この記事では、犬のクリプトコッカス症について、症状や原因、治療法、そして日常でできる予防法までをわかりやすくご紹介します。 🦠 クリプトコッカス症ってどんな病気？ クリプトコッカス症は、「クリプトコッカス」というカビ（真菌）が原因で起こる感染症です。空気中や土の中、特にハトのフンなどに多く存在していて、鼻や口から吸い込むことで感染します。 この病気は犬よりも猫に多く見られますが、人にも感染する「人獣共通感染症（ズーノーシス）」でもあり、油断は禁物です。特に体力や免疫力が落ちている犬は、発症しやすくなります。 ⚠️ 主な症状は？こんな様子が見られたら要注意！ 初期症状は風邪のように見えるため、見逃してしまうこともあります。以下のようなサインが見られたら、注意が必要です。 🐶 見られる症状一覧 鼻水・くしゃみが続く 鼻にしこりや腫れができる 呼吸が苦しそう（荒い息） 歩き方がおかしい、ふらつく 痙攣（けいれん）を起こす 目が見えづらくなる（失明の可能性） 重症化すると肺や脳、目などにまで感染が広がり、失明や神経症状が出ることもあります。 🧬 感染の原因は？どこからうつるの？ クリプトコッカスは、自然界のあちこちに存在しているごく一般的なカビです。特にハトのフンに多く含まれており、それが乾燥して風に舞うことで広範囲に広がります。 健康な犬であれば、感染しても発症しないケースがほとんどですが… 🐾 発症リスクが高いのはこんなとき 他の病気で体力が落ちているとき 高齢や子犬など、免疫力が弱い時期 抗がん剤や免疫抑制薬を使っているとき   💊 治療法は？どうやって治すの？ クリプトコッカス症の治療では、抗真菌薬（カビを退治するお薬）が使われます。症状によっては、以下のような治療も併用されます。 …

犬のクリプトコッカス症とは？症状・原因・治療法・予防までやさしく解説！ 続きを読む

愛犬の様子が「なんだかいつもと違う」と感じたことはありませんか？よだれが増えたり、ふらついたり、成長が遅れていたり…。もしかすると「門脈シャント」という病気かもしれません。 この記事では、🐶犬の門脈シャントについて、症状から原因、治療法までをわかりやすく解説します。特にシェルティやシュナウザーなどの犬種を飼っている方は必見です！ 🧠 門脈シャントってどんな病気？ 門脈シャント（別名：門脈体循環シャント）とは、肝臓に流れるはずの血液がショートカットしてしまう病気です。 本来、門脈という血管を通って肝臓に届いた血液は、アンモニアなどの毒素を解毒されてから全身をめぐります。しかし、このシャントがあると血液が肝臓を通らずに体中に毒素を運んでしまい、さまざまな体調不良を引き起こします。 ⚠️ どんな症状が出るの？ 門脈シャントは、以下のような症状を引き起こします。特に食後に悪化することが多いのが特徴です。 主な症状一覧 🤤 よだれが増える 🐾 歩き方がフラフラする（ふらつき） 🧠 痙攣（けいれん）や一時的な盲目 🍽 食欲がなくなる 📉 体重が落ちる・やせてくる 🐶 成長が遅れる（発育不良） 特に、**肝性脳症（かんせいのうしょう）**と呼ばれる神経症状（ふらつき、盲目、けいれんなど）は、この病気の代表的なサインです。 後天性の場合の特徴 お腹がふくらむ（腹水） 尿路結石や膀胱炎の併発も 💡【豆知識】症状の重さや進行の速さは犬によって異なり、命に関わるケースもあるため、早期の診断と治療がとても重要です。 🐕 この犬種は要注意！ 門脈シャントがよく見られる犬種には、以下のような子たちがいます： …

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「最近、うちの子の様子がちょっと変かも…」と感じたことはありませんか？**もしかすると、それは脳腫瘍のサインかもしれません。 犬の脳腫瘍は、特にシニア期の子に多く見られる病気です。この記事では、犬の脳腫瘍について、飼い主さんにも分かりやすく、専門的な視点からやさしく解説していきます。 🧠 脳腫瘍ってどんな病気？ 脳腫瘍とは、脳の中にできる「できもの（腫瘍）」のこと。犬では7歳以上の中〜高齢期に多く見られます。 腫瘍は良性でも悪性でも、脳の大切な部分を圧迫したり、神経の働きを妨げたりするため、命に関わることもあります。 ⚠️ どんな症状が見られるの？ 脳腫瘍の症状は、できた場所や大きさによってさまざまです。初期は気づきにくいこともありますが、次のような変化が現れることがあります。 🔍 よくある症状 ふらついたり、まっすぐ歩けない 痙攣（けいれん）やてんかん発作 斜頸（首が傾いた状態） ぐるぐると旋回運動をする 顔のマヒ（まぶたが閉じにくい、よだれが垂れる など） 眼球が小刻みに動く（眼振） 性格の変化（攻撃的、ぼーっとして反応が鈍いなど） ずっと寝てばかりいる 💡ポイント：認知症と間違われやすい行動が見られることもあるので、違和感を感じたら早めに獣医さんに相談しましょう。 🧬 原因は？どこから来るの？ 脳腫瘍には、大きく分けて2つのタイプがあります。 🏷️ 原発性脳腫瘍 脳の細胞が変化してできたもの。代表的なものに髄膜腫やグリオーマなどがあります。 🏷️ 続発性脳腫瘍 他の臓器にできた腫瘍が転移して脳に広がったものです。例としては以下のようなものがあります。 …

犬の脳腫瘍とは？症状・原因・治療・予防まで獣医師目線でわかりやすく解説！ 続きを読む

犬が突然けいれんを起こして倒れたら…そんな光景を目の当たりにすると、飼い主さんは本当に驚き、心配になるものです。この記事では、犬のてんかんについて、症状や原因、治療法まで分かりやすくお伝えします。初めて発作を見た方にも安心して読んでいただけるよう、専門用語はできるだけかみくだいてご説明しますね🐾 🧠 てんかんってどんな病気？ てんかんとは、脳の異常な電気信号が原因でけいれんなどの発作を繰り返す病気です。 大きく2つのタイプに分かれます： ✅ 特発性てんかん：検査しても明らかな原因が見つからないタイプ。遺伝的な要素が関わっていると考えられます。 ⚠️ 症候性てんかん：脳腫瘍や水頭症、脳炎など、明らかな脳の異常によって起こるタイプです。   ⚡ てんかん発作の症状とは？ てんかんの症状は、発作のタイプや重さによってさまざまです。 🔍 よく見られる症状 けいれん（全身または体の一部がピクピク動く） 意識がなくなる・倒れる よだれをたくさん流す おしっこを漏らす 見えないものを追うような行動 落ち着きがなくなる、あるいは逆に元気がなくなる 発作の前には、なんとなく様子がおかしい「前兆」が見られることもあります。たとえば、落ち着きがなくなったり、妙に興奮したり、逆にぼんやりするなどです。 🚨 命の危険はあるの？ 通常のてんかん発作では命にかかわることは少ないですが、注意が必要です。特に「重責発作（じゅうせきほっさ）」と呼ばれる、けいれんが止まらない状態や何度も繰り返す発作は、脳に深刻なダメージを与える可能性があり、すぐに動物病院での処置が必要です。 🧬 てんかんの原因は？ てんかんの原因は、大きく以下の2つに分かれます。 🧪 症候性てんかん：脳腫瘍、水頭症、脳炎（例：犬ジステンパーウイルスによるもの）などが原因で起こるもの。 …

犬のてんかんとは？🐶 知っておきたい症状・原因・治療法をわかりやすく解説！ 続きを読む

犬の健康を守るうえで、知っておきたいのが「トキソプラズマ症」という感染症です。名前を聞いたことがあっても、「猫の病気じゃないの？」と思う方もいるかもしれません。 じつはこの病気、**人や犬にも感染する人獣共通感染症（ズーノーシス）**なんです。今回は、犬のトキソプラズマ症について、分かりやすく解説します🐶 🦠 トキソプラズマ症ってどんな病気？ トキソプラズマ症は、「トキソプラズマ」という小さな原虫（げんちゅう）が体の中に入り込むことで起こる感染症です。 多くは無症状で済みますが、子犬や免疫が落ちている犬では重い症状が出ることもあるので注意が必要です。 ⚠️ こんな症状が見られたら注意！ 犬のトキソプラズマ症は、多くの場合は症状が出ません。しかし、まれに以下のような症状が見られることがあります。 🐕 主な症状 発熱（元気がなくなる） 下痢 呼吸が苦しそう（肺炎） けいれん・ふらつき（神経症状） 食欲不振 妊娠中の場合は流産・死産 特に、免疫力が落ちている犬や子犬は重症化しやすく、肺炎や肝炎、脳炎などを引き起こすことがあります。 🔍 感染の原因とは？ トキソプラズマ症は、「経口感染（けいこうかんせん）」によって広がります。つまり、口から菌を取り込んでしまうことが原因です。 🧫 主な感染経路 トキソプラズマに感染している 猫のフン に触れたり、なめたりする 感染した動物（とくに豚・鳥）の 生肉 を食べる 生肉を切ったまな板や包丁で切った野菜などを、そのまま食べる …

犬のトキソプラズマ症とは？症状・原因・予防法をやさしく解説！ 続きを読む

犬が急にふらついたり、頭を傾けたりしていたら、それは「内耳炎（ないじえん）」かもしれません。耳の奥にある「内耳」は、音を感じ取ったり、体のバランスを保つ働きをしています。ここに炎症が起きると、犬の体にさまざまな変化が現れます。 この記事では、🐶内耳炎の主な症状、原因、治療法、そして予防方法までを分かりやすく解説します。「最近、うちの子の歩き方が変？」と感じた飼い主さんは、ぜひチェックしてみてください！ 👂 内耳炎ってどんな病気？ 犬の内耳炎は、耳の奥にある「内耳」に炎症が起きる病気です。多くの場合、外耳炎や中耳炎が悪化して内耳まで炎症が広がることで発症します。 内耳には「音を伝える」だけでなく「バランスを取る」役割もあるため、炎症が起きると以下のような症状が出ます。 ⚠️ 犬の内耳炎の主な症状 内耳炎になると、次のような変化が見られます： 頭を片方に傾ける 歩くときにフラつく・よろける 同じ方向にグルグル回る（旋回） 眼球が左右に揺れる（眼振） 吐き気・嘔吐 食欲の低下 耳が遠くなる（難聴） 🌀 これらはバランス感覚の乱れや神経のトラブルによって起きるもので、特に高齢犬に多く見られます。 🔍 内耳炎の原因は？ もっとも多い原因は、細菌感染です。 内耳炎の主な原因： 慢性的な外耳炎や中耳炎からの波及 歯の病気（歯周病など） **腫瘍（しゅよう）**が耳の奥にできた場合 耳のケア不足による細菌の繁殖 特に中高齢のわんちゃんでよく見られます。耳に炎症があるときに放置してしまうと、内耳まで広がってしまうことがあるのです。 🩺 内耳炎の治療法は？ 内耳炎は、放っておくと症状が悪化し、回復までに時間がかかることもあります。 …

犬の内耳炎とは？症状・原因・治療・予防法までやさしく解説！ 続きを読む

「狂犬病って怖い病気って聞くけど、実際どんなもの？」「うちの子には関係ないかも…」そんなふうに思っていませんか？ 実は、狂犬病は犬だけでなく人にも感染する、とても危険な病気です。しかも、一度発症するとほぼ100％死亡してしまうという恐ろしい特徴があります。 この記事では、狂犬病の基本情報から症状、感染原因、治療法、そして最も大切な予防法まで、分かりやすく解説します。 🦠 狂犬病ってどんな病気？ 狂犬病は「狂犬病ウイルス」によって引き起こされる感染症です。犬だけでなく、人を含むすべての哺乳類に感染する人獣共通感染症（ズーノーシス）です。 発症すると、犬も人もほぼ100％の確率で命を落としてしまうという非常に恐ろしい病気です。 ⚠️ 狂犬病の症状とは？3つのステージに分けて解説 狂犬病の進行は、前駆期→狂躁期→麻痺期の3段階で現れます。 🕶 前駆期（はじめの症状） 軽い発熱 食欲不振 性格や行動の変化（例：暗い場所に隠れる、急におとなしくなる） この時点では「なんだか様子が変だな」と感じる程度かもしれません。 😡 狂躁期（攻撃的になる時期） 興奮しやすくなる むやみに吠える・噛みつく 石や枝など、何でも口に入れてしまう 表情が凶暴に変わる 最も恐ろしい時期で、他の動物や人に噛みつく事故が多発します。狂躁期は2〜4日ほど続きます。 🧠 麻痺期（終末期） 体の麻痺 ふらつき、けいれん 嚥下困難（ものを飲み込めない） 昏睡状態 この段階になると、犬は1〜2日以内に命を落としてしまうことがほとんどです。 …

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犬の健康を守るうえで、ぜひ知っておきたいのが「フィラリア症（犬糸状虫症）」です。この病気、進行すると心臓に深刻な影響を及ぼすことも…。でも心配しすぎないでください。予防さえきちんとすれば、防げる病気でもあるんです。 この記事では、フィラリア症の症状から原因、治療・予防方法までをわかりやすく解説します🐶 🐛 フィラリア症ってどんな病気？ フィラリア症とは、**蚊を介してうつる寄生虫「フィラリア（犬糸状虫）」**が犬の体内、特に心臓や肺の血管に住みつくことで起こる病気です。 この寄生虫、そうめんのように細長い形をしており、体内に入ると心臓や肺動脈に寄生してダメージを与えます。 ⚠️ 治療が遅れると、命に関わるケースもあるため注意が必要です。 ちなみに「犬の病気」と思われがちですが、タヌキや猫、フェレット、人間に感染することもあります。 🚨 フィラリア症の主な症状は？ フィラリアの数や寄生している期間、犬の健康状態などによって、症状はさまざま。以下のようなサインが見られることがあります。 🐕 初期～中期の症状 咳が出る 息が荒くなる（呼吸が苦しそう） 散歩中にすぐ疲れて座りこむ お腹が膨れてきた（腹水）   ⚠️ 重症化した場合の症状 血を吐く（喀血） 失神する 足や体にむくみが出る 血尿が出る（特に急性の場合） 重症になると「大動脈症候群」と呼ばれる急性の発作を引き起こすことがあり、この場合は緊急の手術が必要になります。 ❗ 大動脈症候群は放置すると致死率が非常に高い、危険な状態です。 🦟 フィラリアの感染経路は？どうやって犬にうつるの？ …

犬のフィラリア症とは？症状・原因・予防法をやさしく解説！ 続きを読む