犬の病気

犬のレプトスピラ症とは?症状・原因・予防法までやさしく解説!

愛犬が突然体調を崩したら、飼い主としてはとても心配ですよね。特に、命に関わる可能性のある感染症は早めに知っておくことが大切です。 今回は、人にも感染することがある【レプトスピラ症】について、症状・原因・治療法・予防方法までわかりやすく解説します🐶✨ 🦠 レプトスピラ症ってどんな病気? レプトスピラ症は、レプトスピラ菌という細菌に感染することで起こる病気です。肝臓や腎臓に障害を引き起こすことがあり、重症になると命に関わるケースもあります⚠️ さらにこの病気は人にも感染するズーノーシス(人獣共通感染症)。ネズミなどの尿によって水や食べ物が汚染されることで、人や他の動物にも広がる可能性があります。 🐕 レプトスピラ症の主な症状は? 症状が出ないこともありますが、重症化すると次のような症状が見られます。 🔍 よく見られる症状 発熱(特に40℃前後の高熱)🌡️ 食欲不振 嘔吐・下痢 血便 脱水症状 目の充血(結膜炎)👀 口の中の出血 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)💛 😷 無症状のまま感染していることも 実は、感染しても**まったく症状が出ない「不顕性感染」**も多くあります。この場合、犬は元気に見えても、尿と一緒に長期間菌を出し続けることがあり、他の動物や人にうつす原因となってしまいます。 🧬 症状のタイプは2つ レプトスピラ症には、以下の2つのタイプがあります。 🩸 出血型(イヌ型レプトスピラ) 高熱 食欲不振 結膜の充血 …

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犬の悪性リンパ腫とは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説!

犬の体に「しこり」や「腫れ」ができていたら、それはもしかすると悪性リンパ腫かもしれません。悪性リンパ腫は命に関わる病気ですが、早期発見・早期治療で改善が期待できるケースもあります。 この記事では、犬の悪性リンパ腫の種類や症状、原因、治療法、そして飼い主さんができるケアまで、わかりやすく解説します。 🧬 犬の悪性リンパ腫ってどんな病気? 悪性リンパ腫(リンパ肉腫)は、リンパ球という免疫に関わる細胞ががん化する病気です。血液のがんの一種で、「多中心型」「消化器型」「皮膚型」「縦隔型」など、発生部位によっていくつかのタイプに分かれます。 中でも犬で最も多いのは「多中心型リンパ腫」で、**全体の約80%**を占めています。 ⚠️ 見逃さないで!犬の悪性リンパ腫の主な症状 リンパ腫は、がんがどこにできるかで症状が変わります。以下は代表的なタイプとその特徴です。 🟢 多中心型リンパ腫 体の表面にあるリンパ節が複数腫れるのが特徴です。 よく見られる症状: 下あご・脇の下・足の付け根などのリンパ節の腫れ 元気がない、疲れやすい 食欲の低下 嘔吐や下痢 体重減少や感染症にかかりやすくなる(進行時) 🟡 消化器型リンパ腫 腸などの消化管にできるタイプです。 現れる症状: 慢性的な下痢や嘔吐 食欲不振 体重の減少 🟠 皮膚型リンパ腫 皮膚に腫瘍として現れます。他の皮膚疾患と間違われることも。 見られる変化: できもの(腫瘤) …

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犬の関節リウマチとは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説!

関節の痛みで歩くのがつらそうなワンちゃん、もしかすると「関節リウマチ」かもしれません。今回は、犬の関節リウマチについて、症状から原因、治療法、早期対応の大切さまで、わかりやすく解説していきます🐶 🦴 関節リウマチってどんな病気? 関節リウマチ(リウマチ様関節炎)は、免疫の異常によって関節に炎症が起きる病気です。「免疫介在性疾患」とも呼ばれ、自分の免疫が間違って関節を攻撃してしまうことで、痛みや腫れが起こります。 はっきりとした原因はわかっていませんが、自己免疫が深く関係していると考えられています。 ⚠️ 主な症状とは? この病気では、関節の痛みだけでなく、全身にさまざまな症状が現れます。 🐾 見られる症状 関節が腫れる、熱をもつ 足をかばって引きずる(跛行) 朝や休んだ後に関節がこわばる 立ち上がるのがつらそう 食欲が落ちる、元気がない 熱っぽい様子がある さらに、進行すると関節が変形し、歩行困難になることもあります。患部を触られるのを嫌がるようになったら、痛みが強くなっているサインかもしれません。 🧬 犬種や年齢との関係 関節リウマチは、小型犬に多く見られる病気です。 🐶 なりやすい犬種の例 ミニチュア・ダックスフンド シェトランド・シープドッグ(シェルティ) シー・ズー マルチーズ プードル など 特に若い犬で発症すると進行が早く、関節の変形も進みやすい傾向があります。 🧪 原因は?どうして起こるの? …

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犬の緑内障とは?症状・原因・治療法・予防までやさしく解説!

愛犬が目を細めていたり、ぼんやりしている様子に気づいたことはありませんか?それ、もしかすると「緑内障(りょくないしょう)」のサインかもしれません。 犬の緑内障は放っておくと視力を失うこともある目の病気です。この記事では、緑内障の主な症状や原因、治療法、そして予防のポイントまで、やさしく丁寧に解説します🐶✨ 👁️ 犬の緑内障ってどんな病気? 緑内障は、眼圧(がんあつ)=目の中の圧力が異常に高くなることで、目の奥にある視神経などが圧迫され、視力にダメージを与える病気です。 進行すると視力が低下し、最悪の場合は失明してしまうこともあります⚠️。 🔍 緑内障の主な症状とは? 緑内障には、**急に起こる「急性タイプ」**と、**じわじわ進行する「慢性タイプ」**があります。 どちらも見逃せない症状がいくつかあります。 🐾 よく見られるサイン 目が赤く充血する 瞳孔が開いたままで反応しない 目が白く濁る、または青っぽく見える 眼球が前より大きくなったように感じる 視力が落ちたように見える(壁にぶつかる など) 食欲がない、元気がない 頭を触られるのを嫌がる(目の痛みのサイン) 嘔吐することがある 📌 特に「シーズー」「マルチーズ」「ビーグル」「柴犬」などの犬種は、緑内障になりやすい傾向があります。 🧬 緑内障の原因は? 緑内障の主な原因は、「房水(ぼうすい)」という目の中の液体の流れがうまくいかず、眼圧が異常に高くなることです。 🔸 2つのタイプがあります 原発性緑内障:遺伝や生まれつきの体質が原因(犬種によってなりやすい) 続発性緑内障:ブドウ膜炎など、他の目の病気が原因で起こるタイプ …

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犬の子宮蓄膿症とは?症状・治療・予防法をやさしく解説!

愛犬の元気がない、水をたくさん飲む、お腹が膨らんできた…そんな時、もしかしたら「子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)」かもしれません。 この病気はメス犬に多く見られ、放っておくと命に関わることもあるため、早期発見と正しい知識がとても大切です。 この記事では、犬の子宮蓄膿症について、症状や原因、治療・予防法までをわかりやすくご紹介します🐶💡 🦠 子宮蓄膿症ってどんな病気? 子宮蓄膿症とは、メス犬の子宮の中に膿(うみ)がたまる病気です。 細菌感染が原因で起こり、多くの場合は発情後に見られます。 症状が進むと腎不全や尿毒症などの深刻な合併症を引き起こすこともあるため、見逃してはいけない病気です⚠️ 🔍 よく見られる症状は? 子宮蓄膿症になると、次のような症状が見られます。 水をたくさん飲む(多飲) おしっこの量が増える(多尿) お腹が膨れる 外陰部からおりもの(膿)が出る 発熱、元気がない 吐く・下痢をする 食欲が落ちる 🐕【注意ポイント】 膿が外に出てこない「閉鎖型」の場合は、外陰部からのおりものが見られず、発見が遅れることも。 なんとなく元気がない、お腹が膨れてきたという場合でも、すぐに動物病院に相談しましょう! 🧫 原因は細菌による感染 子宮蓄膿症の主な原因は、子宮に大腸菌などの細菌が入り、感染を起こすことです。 特に以下のようなタイミングで起こりやすくなります。 発情期のあと(ホルモンバランスの変化によって子宮内の環境が変化) 高齢になったメス犬 出産経験がない犬 子宮内で炎症が起こると、膿がたまっていき、やがて体にさまざまな不調をもたらします。 🏥 …

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犬の心室中隔欠損症とは?症状・治療法・注意点をわかりやすく解説!

「心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)」という病気をご存じですか?これは犬の先天性心疾患のひとつで、発見が遅れると肺や心臓に負担をかける深刻な病気です。 この記事では、犬の心室中隔欠損症について、症状・原因・治療・予防の観点から分かりやすく解説していきます。🐶💓 🩺 心室中隔欠損症ってどんな病気? 心室中隔欠損症は、心臓の左心室と右心室のあいだにある壁(=心室中隔)に、生まれつき穴(欠損孔)が開いている病気です。 その結果、左心室の血液が右心室に流れ込んでしまい、心臓に大きな負担がかかります。さらに、肺に余分な血液が流れることで「肺水腫」などの合併症を引き起こすこともあります。 ⚠️ 主な症状は? 欠損孔の大きさによって、症状の現れ方が大きく変わります。 👇 よく見られる症状 元気がなく、すぐ疲れる 息が荒い、呼吸が苦しそう 食欲不振 痩せてきた 咳をする 成長が遅い(発育不良) 穴が小さい場合は、ほとんど症状が出ないこともあります。 🧬 原因は?どんな犬種に多いの? この病気は「先天性」、つまり生まれつきのものです。胎児のときに心室中隔がうまく形成されなかったことが原因とされています。 🐕 発症しやすい犬種 柴犬 イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル など、特定の犬種で見られる傾向があります。 🛠️ 治療法は? 治療法は、欠損孔の大きさや症状の有無によって異なります。 ✅ …

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犬の歯周病とは?症状・原因・治療法・予防までやさしく解説!

「最近、うちの子の口がくさい気がする…」そんなふうに感じたことはありませんか?それ、もしかしたら歯周病のサインかもしれません🦷⚠️ 犬の歯周病はとても身近なトラブル。放っておくと歯だけでなく、全身の健康に影響することもあるんです。この記事では、犬の歯周病について、症状から原因、治療法、そして予防のコツまで分かりやすくご紹介します! 🩸 歯周病ってどんな病気? 歯周病は、歯ぐきの炎症(歯肉炎)から始まり、進行すると歯を支える骨や組織まで壊してしまう「歯周炎」へと悪化していく病気です。 🐶 歯周病の主なサイン 以下のような症状があれば注意しましょう! お口が臭う(口臭) 歯ぐきが赤く腫れている 歯のぐらつきや抜け落ち 出血(歯ブラシに血がつくなど) 食べるのを嫌がる・食欲が落ちる 進行すると、歯周病菌が血液に乗って、心臓や腎臓などに悪影響を及ぼすことも…。命にかかわるケースは少ないですが、決して軽く見てはいけない病気です。 🔍 歯周病の原因とは? 🦠 一番の原因は「歯垢」と「歯石」 犬の歯周病は、口の中にたまった歯垢(プラーク)が原因です。この歯垢には細菌がたくさん潜んでいて、歯ぐきに炎症を起こします。 放っておくと歯垢は数日で石のように硬くなり、「歯石」へと変化。歯石の表面にさらに歯垢がつきやすくなることで、炎症がどんどん進んでしまいます。 ⏳ 年齢とともにリスクも上がる 年齢を重ねるほど、歯垢や歯石がたまりやすくなり、免疫力も低下します。つまり、シニア犬ほど歯周病になりやすいというわけですね。 🏥 歯周病の治療方法は? 🪥 初期なら歯磨きで改善できる! まだ軽い歯肉炎の段階なら、毎日の歯磨きと口内ケアで症状を改善できることがあります。歯ぐきが少し赤い程度であれば、早めのケアが効果的です。 💉 進行している場合は動物病院へ …

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犬のそけいヘルニアとは?症状・原因・治療・予防をやさしく解説

愛犬の足の付け根(そけい部)にポコっとした膨らみ…それ、もしかすると「そけいヘルニア(鼠径ヘルニア)」かもしれません。今回は、症状や原因、治療法、そして予防のポイントまでをわかりやすくまとめました🐕✨ 🐾 そけいヘルニアってなに? そけいヘルニアは、そけい部にある小さな隙間(ヘルニア門)から腸や子宮などのお腹の中の臓器が飛び出してしまう状態です。 発生のタイミングには2種類あります: 先天性:生まれつき隙間が大きい 後天性:外傷や過度な腹圧(激しい咳、事故など)がきっかけ 遺伝的な要素も指摘されており、特に若いオス犬で見られることが多いと言われています。 ⚠️ 症状チェック 🟢 軽度(隙間が小さい場合) そけい部のポコッとした膨らみだけ 痛みや不快感はほとんどなし 🔴 重度(隙間が大きい場合) 腸などがヘルニア内にはまり込むと、腸閉塞のような症状が出ることがあります。 嘔吐・下痢・便秘 元気消失・食欲低下 ヘルニア部の赤み・熱感 押しても戻らず、痛がるサイン 妊娠中や子宮蓄膿症の犬では、子宮そのものが飛び出すケースも👶 🧐 原因は? そけいヘルニアの原因は主に以下の通りです: 先天的要因:遺伝的にヘルニア門が広い 外傷・事故:骨盤骨折や転落などで腹圧が急上昇 内科的トラブル:重度の咳や嘔吐、肥満による持続的な腹圧 ホルモン異常:子宮蓄膿症などで子宮が大きくなる 複数の要因が重なることで、発症リスクが高まります。 …

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犬の膵炎とは?症状・原因・治療・予防をやさしく解説!

愛犬が急に元気をなくしてお腹を痛がる姿を見ると、とても心配ですよね😥 その症状、もしかしたら「膵炎(すいえん)」かもしれません。膵炎は治療が遅れると重症化することもあるため、早めの知識と対応が大切です。 🩺 膵炎ってどんな病気? 膵炎とは、消化を助ける「膵液(すいえき)」が膵臓内部で逆流・活性化し、自分の膵臓を傷つけてしまう病気です。人間でも起こりますが、犬の場合は特に急性膵炎が多く見られます。 急性膵炎:突然激しい腹痛や嘔吐が起こる 慢性膵炎:症状は軽めでも、繰り返し体調を崩す ⚠️ どんな症状に注意する? 膵炎の症状は急性・慢性で少し異なりますが、共通して次のようなサインがあらわれます。 🆘 急性膵炎の主な症状 激しい嘔吐・吐き気 下痢や軟便 お腹を丸めて腰をかばうような姿勢 呼吸が浅く速い 発熱・脱水 🔄 慢性膵炎のサイン 食欲不振や体重減少 少しずつ元気や活力が落ちる 軽い嘔吐や下痢を繰り返す 「愛犬がお風呂上がりみたいに背中を丸めている…」そんなときは要注意です👀 🧬 なぜ起きるの?|主な原因 犬の膵炎は複数の要因が重なって起こることが多いです。 高脂肪食:脂肪分の多い食事やおやつ 肥満:中年齢以降の肥満犬はリスク大 薬剤・ホルモン異常:ステロイド剤、クッシング症候群など 外傷・腫瘍:事故や腫瘍で膵管が詰まる ウイルス・寄生虫:感染がきっかけになることも …

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犬の瓜実条虫症とは?原因・症状・予防法をやさしく解説!

犬の健康を守るためには、寄生虫への対策も欠かせません。その中でもよく知られているのが「瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)症」です。ノミがきっかけで感染するこの病気、実は人にも感染することがあるんです。 この記事では、瓜実条虫症の原因や症状、予防法について、わかりやすく解説します🐶✨ 🐛 瓜実条虫症ってどんな病気? 瓜実条虫症は、「瓜実条虫」という寄生虫が犬の体内に住みつくことで起こる病気です。瓜実条虫は、名前のとおりウリの種のような形をした虫で、最長で40cmほどにもなります。 🧬 感染のしくみ この寄生虫は、ノミの体内で成長し、犬がノミを飲み込むことで感染します。つまり、ノミが媒介する病気なんです。 ノミの幼虫が瓜実条虫の卵を食べる ノミの体内で瓜実条虫が発育 ノミが犬の体に移動 犬がグルーミングなどでノミを飲み込む 瓜実条虫が犬の腸に寄生 人にもまれに感染することがあり、「人獣共通感染症(ズーノーシス)」の一種です⚠️ ⚠️ 主な症状とは? 感染しても、軽い場合はほとんど症状が出ないこともありますが、多く寄生すると以下のような症状が見られます。 🐕 よくある症状 お尻を床にこすりつける(かゆみ) 軟便や下痢 食欲の低下 子犬の場合、激しい下痢を繰り返すことも お尻を気にしている様子があれば、注意が必要です👀 🔬 原因は“ノミ”!だからノミ対策がカギ 瓜実条虫症の最大の原因は「ノミ」です。ノミがいなければ、そもそも感染しません。 ノミは、犬の体だけでなく、床やソファ、カーペットなど生活環境の中にもたくさん潜んでいます。 成虫1匹に対して、卵や幼虫はその何十倍にも! ノミのシーズン(春~秋)は特に注意 …

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