犬の病気

犬の免疫介在性溶血性貧血(IMHA)とは?症状・原因・治療法をやさしく解説!

愛犬がなんとなく元気がない…それ、もしかすると「免疫介在性溶血性貧血(IMHA)」かもしれません。今回は、犬に見られるこの病気について、症状や原因、治療方法まで分かりやすくご紹介します🐶 🩸 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)ってどんな病気? 「IMHA(Immune-Mediated Hemolytic Anemia)」は、犬の体内で自分の赤血球が間違って免疫に攻撃されてしまう病気です。赤血球が破壊されることで酸素を全身に運べなくなり、さまざまな不調が現れます。 本来なら病原体をやっつけるはずの免疫が、間違って自分自身を攻撃してしまう――それがこの病気の怖いところです⚠️ ⚠️ こんな症状が出たら注意! 以下のような症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。 🐾 主な症状一覧 元気がない・すぐ疲れる 運動中にしゃがみこむ 息切れしやすい、呼吸が浅くて速い 食欲の低下・ごはんを食べない 嘔吐(吐くことがある) 尿の量が増える(多尿) 黄疸(白目や歯茎が黄色くなることも) ⛑️ 命に関わることも! 重症化すると、数週間以内に命を落とす危険もあります。早めの対応が何より大切です。 🐩 どんな犬がなりやすいの? IMHAは、どの犬でも発症する可能性がありますが、以下の犬種に多いといわれています。 🐕 好発犬種 マルチーズ オールド・イングリッシュ・シープドッグ プードル …

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犬のアジソン病とは?症状・原因・治療法までやさしく解説!

犬の「アジソン病(副腎皮質機能低下症)」をご存じですか?あまり聞き慣れない病気かもしれませんが、放っておくと命に関わることもある注意すべき病気です。 今回は、アジソン病の症状や原因、治療法・予防法まで、分かりやすく解説します🐾もし愛犬が「最近元気がないな…」と感じたら、ぜひ参考にしてくださいね。 ⚠️ アジソン病ってどんな病気? アジソン病とは、副腎(ふくじん)という小さな臓器がきちんと働かなくなり、「副腎皮質ホルモン」が足りなくなる病気です。これは体のさまざまな機能に影響し、特にストレスに対する抵抗力が下がるため、急に体調が悪くなることもあります。 副腎がホルモンを分泌しなくなる原因には、以下のようなものがあります。 免疫の異常による副腎の破壊 腫瘍や薬の副作用による障害 長期間ステロイドを使っていた場合の中止(医原性) 🐶 こんな症状が見られたら要注意! アジソン病の症状は、「慢性型」と「急性型」で異なります。 🐾 慢性型(じわじわ進行) 食欲がなくなる 元気がない、疲れやすい 吐き気や下痢が続く 痩せてくる(体重減少) 水をたくさん飲む おしっこの量が増える これらの症状は一時的に良くなることもあり、見過ごされがちです。 🚨 急性型(突然悪化) 急に倒れる、ぐったりする ふらつく ショック状態になる 特にストレスや環境の変化がきっかけになることが多く、命の危険もあるため早急な対応が必要です。 🧬 発症しやすい犬種は? アジソン病はどの犬でもかかる可能性がありますが、以下の犬種で多く見られます。 …

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犬の鞭虫症とは?症状・感染経路・予防法を徹底解説!

犬が下痢や血便を起こした場合、鞭虫症(べんちゅうしょう)という寄生虫が原因かもしれません。鞭虫は吸血性の寄生虫で、犬の健康に影響を与えることがあります。この記事では、鞭虫症の症状、感染経路、治療法、予防法についてわかりやすく解説します。 🐕 鞭虫症ってどんな病気? 鞭虫症は、**犬鞭虫(べんちゅう)**という長さ5〜7cmほどの寄生虫が犬の盲腸に寄生し、下痢や血便を引き起こす病気です。 主な特徴 鞭虫の卵は、感染した犬のフンに含まれています。 水たまりの水をなめたり、足に付いた卵を飲み込んだりして感染することが多いです。 感染した犬では、軽度の症状から重症に至るまでさまざまな症状が見られます。 ⚠️ 鞭虫症の症状は? 🐶 無症状のことも多い 鞭虫に感染しても、ほとんどの犬は無症状です。しかし、寄生虫が増えてくると以下のような症状が現れます。 🐕‍🦺 多数の鞭虫が寄生した場合 下痢(粘液や血便を伴う)少量ずつ何度も出る下痢 貧血鞭虫は吸血性寄生虫なので、血液を吸われることで貧血になることがあります 体重減少や食欲不振元気がなく、食欲が落ちることもあります また、重度の場合は回腸や結腸など、他の腸の部分にも寄生して症状が悪化することもあります。 🧬 鞭虫症の感染経路は? 鞭虫症は、鞭虫の卵が口から体内に入ることで感染します。感染方法は主に次の2つです。 ① 水たまりをなめる🚰 鞭虫の卵が混じった水たまりを犬がなめることで感染することがあります。 ② グルーミング中に飲み込む🦴 犬が足に付いた卵を舐めることで、グルーミング中に口に入れて感染することも。 子犬への胎盤感染はありませんが、他の犬と接触した際に感染が広がることもあります。 💊 …

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犬の糞線虫症とは?症状・感染経路・予防法までやさしく解説!

犬が下痢をしたとき、原因のひとつとして考えられるのが「糞線虫症(ふんせんちゅうしょう)」という寄生虫による病気です。特に子犬の場合、命に関わることもあるため注意が必要です。 この記事では、糞線虫症の症状や感染経路、治療法、そして予防のポイントまで、わかりやすく紹介します。 🦠 糞線虫症ってどんな病気? 糞線虫症は、糞線虫(ふんせんちゅう)という2mmほどの小さな寄生虫が犬の小腸に入り込み、体に様々な影響を与える病気です。 感染は、犬がたくさん集まるブリーダーの犬舎やドッグランなどで起こりやすく、特に体力の弱い子犬に多く見られます。 ⚠️ 糞線虫症の主な症状は? 糞線虫症にかかると、犬の年齢や体力によって症状の出方が異なります。 🐶 成犬の場合 水のような下痢 目立った症状が出ないことも 🐕‍🦺 子犬の場合(特に注意!) 激しい下痢 食欲がない、元気がない 体重が減る、発育が遅れる 生後まもない場合は、急性の腸炎を起こして命に関わることもあります さらに、皮膚から感染した場合には、 赤みやかゆみをともなう皮膚炎 咳などの呼吸器症状 が見られることもあります。 🧬 感染の原因は?どうやってうつるの? 糞線虫症の感染経路は、主に次の3つです。 ① 経口感染(けいこうかんせん)🍽️ 感染した犬のフンに含まれる糞線虫の幼虫を、口に入れてしまうことで感染します。 例:外で拾い食いをしたとき …

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犬の下痢とは?原因・症状・治療法をわかりやすく解説!

愛犬が下痢をしているときは、心配になりますよね。下痢はただの消化不良だと思われがちですが、実は原因や症状がさまざまで、注意が必要です。今回は犬の下痢について、原因、症状、治療方法、そして予防法をわかりやすく解説します! 🐕 下痢の主な症状とは? 犬の下痢は、便が水っぽくなることを指しますが、便の状態や発生する症状はさまざまです。以下は代表的な症状です: 💩 便が軟らかい、または水様性の便 ⚠️ 便の回数が増える 🐕 体重の減少 🤢 吐く(嘔吐) 🌡️ 発熱や脱水 💔 血便が見られることも 特に子犬や老犬、体調が弱い犬が急に下痢をした場合、命に関わる可能性もあります。急な症状の場合は、早めに動物病院を受診しましょう。 🦠 下痢の原因は?何が犬を苦しめるのか? 犬の下痢を引き起こす原因はさまざまです。代表的なものは以下の通りです。 1️⃣ 食べ物による原因 🍖🍕 過食や、食べ慣れていない食べ物を与えると、消化不良を起こして下痢が起こることがあります。また、乳糖不耐性の犬に牛乳を与えることでも下痢が引き起こされます。 2️⃣ 寄生虫感染 🐛 回虫やジアルジアなどの寄生虫が原因で下痢になることも。これらの寄生虫は犬が汚れた環境で過ごすことで感染することが多いです。 3️⃣ ウイルスや細菌の感染 …

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犬のジアルジア症とは?症状・原因・治療法を徹底解説!

ジアルジア症は、ジアルジアという原虫が犬の小腸に寄生することで引き起こされる寄生虫感染症です。この病気は特に子犬に多く見られ、感染すると下痢や発育不良などの症状が現れます。ペットショップや動物を多く飼育している場所では、集団感染が広がることもあります。今回は、ジアルジア症の症状や原因、治療法について詳しく説明します。 ⚠️ ジアルジア症の主な症状 ジアルジア症に感染した犬では、特に子犬に目立った症状が現れやすいです。健康な成犬では軽度の症状が多いものの、子犬の場合、以下の症状がよく見られます。 下痢(軟便から水様性便まで) 体重減少 発育不良(成長が遅れる) ジアルジアに感染した場合、下痢が突然始まり、治ったと思ったらまた再発することもあります。下痢は悪臭を伴い、便の色が薄く、大量に出ることがあります。また、長引く下痢は栄養の吸収を妨げ、発育不良や体重の減少を引き起こすこともあります。 🦠 ジアルジア症の原因 ジアルジア症の原因は、ジアルジアという寄生虫です。この寄生虫は、犬の便に含まれる「シスト」という卵状の状態で環境に排泄されます。ジアルジアのシストは、雨や風で土や水たまりなどに広がり、犬が汚染された土をなめたり、水を飲んだりすることで感染します。 経口感染が主な感染経路です。 散歩中に排泄された便がシストの原因となります。 汚染された土や水たまりから感染することが多いです。 💊 ジアルジア症の治療法 ジアルジア症を治療するためには、抗原虫薬が使用されます。また、治療と合わせて以下のような対応が必要です。 飼育環境の消毒: ジアルジアのシストは非常に耐性が強いため、犬の生活空間や使用した道具などを消毒することが重要です。熱湯消毒や専用の消毒薬(クレゾールなど)を使って清掃します。 犬の体の清潔保持: 再感染を防ぐために、犬自身もこまめに洗って清潔を保ちます。 多頭飼育の場合: 他の犬への感染を防ぐため、全ての犬に抗原虫薬を投与する必要があります。 ✅ ジアルジア症の予防法 ジアルジア症を予防するためには、日常的にいくつかのポイントに気をつけることが大切です。 ひろい食いを避ける: 外で食べ物を拾い食いすることが感染源になります。 水たまりや河川の水を飲ませない: 汚染された水を飲むことで感染する可能性があります。 …

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犬の糸球体腎炎とは?症状・原因・治療法を徹底解説!

糸球体腎炎は、犬の腎臓にある「糸球体」という部分が炎症を起こす病気です。この部分は、腎臓内で血液をろ過する重要な役割を担っているため、炎症が起きると腎機能に影響を及ぼします。ここでは、糸球体腎炎の症状や原因、治療法について詳しく解説します。 ⚠️ 糸球体腎炎の主な症状 糸球体腎炎の症状は、犬によって異なりますが、特に特徴的なものはタンパク尿です。この症状が続くと、以下のような症状が現れることがあります。 おしっこの量が増える(多尿) おしっこの量が減る(乏尿) むくみ(体が膨らむ) 体重が減る 元気がなくなる、疲れやすくなる 嘔吐 脱水症状 食欲不振 また、糸球体腎炎が進行すると、高血圧が原因で眼底出血や網膜剥離が起こり、最終的には失明に繋がることもあります。重度のケースでは、血液の凝固異常が起こり、血栓塞栓症を引き起こすこともあります。 🐾 糸球体腎炎の原因 糸球体腎炎の正確な原因はまだ解明されていませんが、免疫系が関わっている可能性があります。特に以下の病気が関連していると考えられています。 フィラリア症(犬糸状虫症) ライム病 子宮蓄膿症 犬伝染性肝炎 リンパ球性白血病 膵炎 クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症) また、特定の犬種においては遺伝的要因もあるとされています。例えば、サモエドやイングリッシュ・コッカー・スパニエル、ブルテリアなどの犬種では、遺伝的な要素が関係していると考えられています。 🏥 糸球体腎炎の治療法 糸球体腎炎の治療は、原因となる病気の治療と腎不全の治療を並行して行うことが重要です。治療方法としては以下のようなものがあります。 原因疾患の治療: フィラリア症やライム病など、発症に関与している病気の治療を行います。 腎不全の治療: …

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犬の腎不全とは?症状・原因・治療法を徹底解説!

犬が腎不全になると、体内の老廃物の排泄がうまくいかなくなり、水分や電解質のバランスが崩れます。これは犬にとってとても深刻な状態で、場合によっては命に関わることもあります。今回は犬の腎不全について、その症状や原因、治療法、予防方法をわかりやすく解説します。 🐾 腎不全の主な症状 腎不全には急性と慢性の2種類があり、それぞれに異なる症状があります。 急性腎不全の症状 急性腎不全は、症状が急激に悪化するのが特徴です。以下の症状が現れたらすぐに動物病院を受診しましょう。 尿の量が急激に減少(または全く出なくなる) 食欲不振 吐き気や嘔吐 元気がない、疲れやすい 急性腎不全は短期間で症状が悪化し、高カリウム血症や尿毒症を引き起こすことがあります。この状態を見過ごすと命に関わることもあるので、早急な治療が必要です。 慢性腎不全の症状 慢性腎不全は、症状が徐々に進行します。初期はあまり目立った症状はありませんが、次第に以下の症状が現れます。 多飲多尿(水をたくさん飲み、尿の量が増える) 食欲不振 体重減少 嘔吐 病気が進行すると、尿毒症によって嘔吐や下痢が頻発したり、痙攣や昏睡などの神経症状が見られることもあります。 ⚠️ 腎不全の原因 腎不全は急性と慢性で原因が異なります。 急性腎不全の原因 急性腎不全は以下の3つの原因で発生します。 腎前性急性腎不全 脱水や心疾患により腎臓に届く血液量が不足し、腎機能が低下します。 腎性急性腎不全 腎臓そのものに異常が生じて、腎機能が低下します。 腎後性急性腎不全 尿道や膀胱の閉塞(結石や腫瘍など)によって、尿の排泄が妨げられます。 慢性腎不全の原因 …

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犬の回虫症とは?症状・原因・予防法をやさしく解説!

犬の健康を守るうえで、見逃せないのが「寄生虫」の問題。その中でも「犬回虫症」は、特に子犬に多く見られる病気です。この記事では、犬回虫症の症状や原因、予防法までを、わかりやすく解説します🐾 🐛 犬回虫症ってどんな病気? 犬回虫症(けんかいちゅうしょう)は、「犬回虫」という寄生虫が体に入り、小腸に住みつくことで起こる病気です。お腹の不調や発育不良などの症状が現れます。別名「トキソカラ症」とも呼ばれ、人にもうつる可能性があるため注意が必要です⚠️ 🩺 主な症状は?特に子犬は要注意! 特に子犬が感染すると、以下のような症状が現れやすくなります: 🐶 下痢や嘔吐 🐶 お腹がぽっこり膨れる 🐶 体重がなかなか増えない(発育不良) 🐶 元気がなくなる、疲れやすくなる 🐶 食欲が落ちる 🐶 貧血や体のだるさ 成犬では下痢などの軽い症状が多く、まったく症状が出ないこともあります。 ただし、重度になると腸に回虫が詰まり、「腸閉塞(ちょうへいそく)」という命に関わる状態になることもあります⚠️ 🔍 原因は?感染経路をチェック 犬回虫症は、犬回虫という寄生虫の感染によって発症します。主な感染ルートは次の通りです: 👶 胎盤感染:母犬のお腹の中で、胎児が感染 🍼 乳汁感染:授乳時に母犬の乳から子犬にうつる 🌱 経口感染:虫卵が混じった土やものをなめてしまう …

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犬の肝臓がんとは?症状・原因・治療法・予防をやさしく解説!

犬の肝臓がん(肝臓腫瘍)は、気づかれにくい病気のひとつ。でも放っておくと、命に関わることもあります。だからこそ、飼い主さんが正しく理解し、早めに対処することがとても大切です。 この記事では、肝臓がんの種類や症状、治療法、そして予防のポイントまで、わかりやすくご紹介します🐶✨ 🩺 肝臓がんってどんな病気? 犬の肝臓がんには、主に次の2つのタイプがあります。 ✅ 原発性肝臓がん(肝臓そのものにできるがん) 肝臓の細胞ががん化して腫瘍になります。 主に高齢の犬に多く見られます。 初期は無症状のことが多く、気づきにくいのが特徴です。 ✅ 転移性肝臓がん(他の臓器から転移してくるがん) 他の場所にできた悪性腫瘍が、肝臓に広がって発症します。 たとえば、リンパ腫や膵臓がん、胃がんなどが原因になることも。 どちらも進行すると深刻な状態になるため、注意が必要です⚠️ 🔍 どんな症状が出るの? 肝臓がんの症状は、進行度やがんのタイプによって違いがあります。 💡 よく見られる症状 食欲がなくなる🍽️ 吐き気・嘔吐🤮 下痢💩 お腹が膨れる😟 体重が減る・やせる⚖️ 元気がない・疲れやすい😔 黄疸(目や歯茎が黄色っぽくなる)💛 初期は症状が出にくく、気づいたときにはかなり進行しているケースもあります。 🐾 原因はなに? …

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