「最近うちの子、お尻のあたりが腫れてる気がする…」
そんな時に考えられる病気のひとつが**会陰ヘルニア(えいんへるにあ)**です。
特に中高齢のオス犬に多く見られるこの病気。今回は、症状から原因、治療法、そして予防方法まで、わかりやすくご紹介します🐾
🐕 会陰ヘルニアってどんな病気?
会陰ヘルニアとは、肛門のまわり(会陰部)にある筋肉の隙間から臓器が飛び出してしまう病気です。
通常は腸などが出てきますが、まれに**膀胱(ぼうこう)**が出てくることもあり、その場合は尿が出にくくなるといった症状が出ます。
⚠️ 主な症状と注意点
ワンちゃんが次のような症状を見せたら、会陰ヘルニアかもしれません。
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おしっこが出にくい、量が少ない
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便秘ぎみ、または排便しにくそう
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肛門まわりがぷくっとふくらんでいる
💡 特に膀胱が飛び出してしまうと、尿トラブルが起きやすくなります。命に関わることは少ないですが、放っておくと悪化するので早めの対応が大切です。
🧬 原因は筋肉の弱まり+ホルモンバランス
会陰ヘルニアの原因は、会陰部の筋肉(骨盤隔壁)の弱まりです。
この筋力の低下には次のような要因が関係していると考えられています:
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男性ホルモンの影響(特に去勢していないオス)
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腹圧の上昇(たとえば無駄吠え)
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加齢による筋力低下
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その他、はっきりしない原因もあり
📌 この病気は、5歳以上のオス犬に多く見られます。
🛠️ 治療法:外科手術でしっかり改善
会陰ヘルニアの治療は、外科手術が基本です。
🐶 手術では…
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飛び出した臓器を元の位置に戻す
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筋肉の隙間をしっかり縫い合わせる
また、去勢手術を同時に行うことが推奨されます。これは、男性ホルモンが関係しているためで、再発リスクを抑えるためにも重要です。
🛡️ 予防法:去勢と生活習慣の見直しがカギ!
会陰ヘルニアの予防には、以下の3つのポイントが大切です。
✅ 1. 若いうちの去勢手術
→ 男性ホルモンの影響を抑え、発症リスクを下げられます。
✅ 2. 無駄吠えを減らすしつけ
→ 吠えることで腹圧が上がるため、筋肉への負担が増えます。
✅ 3. 肥満予防・筋力キープ
→ 太ると内臓脂肪が増え、筋力も低下しやすくなるので注意。
📌 まとめ:気づいたらすぐに動物病院へ!
会陰ヘルニアは、命に関わる病気ではありませんが、放置すると排泄の問題や痛みにつながることも。
愛犬の健康を守るためにも、次のことを覚えておきましょう👇
🔸 お尻の腫れや排便・排尿の異常に気づいたらすぐ受診
🔸 若いうちの去勢手術で予防できる可能性大
🔸 普段のしつけや体重管理も予防に役立つ
大切なワンちゃんが、毎日快適に過ごせるように、日ごろの観察とケアを大切にしていきましょう😊💕
さらに参照してください:犬の腸閉塞とは?症状・原因・予防法までわかりやすく解説!