愛犬が急に元気をなくし、足を引きずるような様子を見せたら、それは「ライム病」のサインかもしれません。
この病気は、マダニが媒介する細菌感染症で、犬だけでなく人にも感染する可能性のある**人獣共通感染症(ズーノーシス)**です。
今回は、犬のライム病について、症状・原因・治療法・予防のコツをやさしく解説していきます🐶🍀
「うちの子は大丈夫かな?」と思った飼い主さんは、ぜひ参考にしてください。
🦠 ライム病ってどんな病気?
ライム病は「ボレリア」という細菌が、マダニを介して犬に感染することで起こる病気です。
マダニが犬の体に寄生して血を吸うときに、体内に細菌を移してしまいます。春から秋にかけて発生が増え、特に草むらや山林をお散歩する犬に多いとされています。
🔍 人にも感染することがあるので、飼い主さんも要注意な病気です!
⚠️ 見逃さないで!こんな症状に注意
実は、ライム病に感染してもほとんど症状が出ない犬(=不顕性感染)が多く、発症するのは全体の約5%程度といわれています。
ですが、発症すると関節炎や腎障害など、深刻な症状につながることもあるので油断は禁物です。
🐾 よく見られる症状
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足をかばう・引きずる(特に複数の足)
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関節の腫れ・痛がる
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発熱(元気がなくなる、熱っぽい)
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食欲不振、体重の減少
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リンパ節の腫れ
⛑️ ごくまれに、腎不全や糸球体腎炎などの合併症を引き起こすこともあり、そうなると命に関わる危険性も出てきます。
🐜 感染の原因は“マダニ”!
ライム病の主な感染源は、草むらや森林に生息する「マダニ」です。
このマダニに吸血されることで、「ボレリア菌」が体内に侵入します。
🌿 マダニに注意したい時期・場所
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春〜秋の暖かい季節(特に5〜10月)
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山や公園、雑草が生い茂った場所
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河原やキャンプ場などアウトドアエリア
🦟 ちなみに、同じくマダニを介して感染する病気には「バベシア症」や「Q熱」などもあります。これらは人にも感染するため、人と犬の両方に注意が必要です。
💊 治療法:抗生物質でしっかり対応!
ライム病と診断された場合は、**抗生物質(例:テトラサイクリン系)**による治療が行われます。
🩺 治療のポイント
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初期症状であれば、抗生剤の服用で改善が期待できます
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腎不全などの合併症がある場合は、別途の治療や入院管理が必要になることも
📈 早期発見・早期治療が非常に大切なので、異変を感じたら迷わず獣医さんへ!
🛡️ 予防のカギは“マダニ対策”!
ライム病を防ぐには、マダニの寄生を防ぐことが最も重要です。
✅ 飼い主さんができる予防対策
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散歩後に犬の体をチェック(耳・脇・首元・足の裏など)
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マダニ予防薬(スポットタイプ・飲み薬など)を使う
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草むらや山道への立ち入りをなるべく避ける
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マダニが付いていたら、無理に取らず獣医に相談する
🧴 市販のマダニ駆除薬もありますが、犬に合ったタイプを選ぶために、動物病院で相談するのがおすすめです。
📝 まとめ:ライム病は“静かに進む病気”、でもしっかり対処すれば大丈夫!
ライム病は、命に関わるリスクは低い病気ですが、気づきにくい分、進行してからの発見になることも少なくありません。
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