シニア期に入ったオス犬に多く見られる「前立腺肥大」。
聞き慣れない病名かもしれませんが、実は身近で気をつけたい病気のひとつです。この記事では、前立腺肥大の症状や原因、治療法・予防法まで、わかりやすくまとめました。愛犬の健康管理にぜひお役立てください🐾
🐾 前立腺肥大ってどんな病気?
前立腺肥大とは、その名の通り前立腺が大きくなる病気です。前立腺は膀胱のすぐ下にある臓器で、排尿や排便に関係しています。
加齢によるホルモンバランスの乱れが関係していると考えられており、特に未去勢の中高齢のオス犬に多く見られます。
⚠️ 主な症状は?
初期の段階ではほとんど目立った症状が出ないこともありますが、肥大が進行するにつれて以下のような変化が見られます。
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おしっこの量が減る、出にくくなる(排尿困難)
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血尿が出ることがある
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便の回数が増える、形が細くなる
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しぶり(少量の便を少しずつ出すような状態)
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便秘気味になる
💡また、前立腺が腫れることで尿道や直腸が圧迫され、排尿や排便がスムーズにできなくなるのが主なトラブルです。
🦠 合併症にも注意!
前立腺が腫れることで、膀胱炎や前立腺炎などの細菌感染を引き起こすこともあります。
逆に、膀胱炎がきっかけで前立腺に炎症が広がるケースもあり、体調管理には細心の注意が必要です。
❓ 原因は?なぜ前立腺が大きくなるの?
はっきりとした原因はわかっていませんが、加齢によって男性ホルモンのバランスが崩れることが関係していると考えられています。
特にリスクが高いのは…
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去勢していない
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5歳以上の中高齢のオス犬
このようなワンちゃんは、前立腺の変化が起きやすいので、定期的な健康チェックが大切です🔍
🏥 治療法はあるの?
✅ **もっとも効果的な治療法は「去勢手術」**です。
手術によって男性ホルモンの影響が抑えられるため、前立腺の肥大を自然に縮小させることが期待できます。
また、状況に応じてホルモン剤を使った内科的な治療が行われることもあります。獣医師の診断により、最適な方法が選ばれます。
✅ 予防には何が効果的?
一番の予防法はやはり去勢手術です。
若いうちに去勢しておくことで、前立腺の病気にかかるリスクを大きく減らすことができます。
また、日ごろから愛犬の排尿・排便の様子を観察し、「いつもと違うかも?」と感じたらすぐに動物病院へ。早期発見がとても大切です🐶✨
🐕 まとめ|前立腺肥大は早めの対応がカギ!
犬の前立腺肥大は、命に関わるリスクは低いものの、放置すると日常生活に支障をきたす厄介な病気です。
とくに中高齢のオス犬を飼っている方は、以下のポイントに注意してみましょう👇
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排尿・排便の様子が普段と違う
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血尿が見られる
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便が細くなった、便秘気味になった
このようなサインが出たら、早めに獣医師へ相談することが愛犬の快適な毎日を守る第一歩です✨
愛犬との幸せな時間を、健康な体でずっと続けていきましょう🐾💕
さらに参照してください:犬の尿道結石とは?症状・原因・治療法・予防法を徹底解説!