犬のてんかんとは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説!

犬の病気

愛犬が突然けいれんを起こして倒れたら…びっくりしてしまいますよね。
もしかしたらそれ、「てんかん発作」かもしれません。
この記事では、犬のてんかんの症状や原因、治療法、日常の注意点について、獣医目線で分かりやすく解説します。

🧠 てんかんってどんな病気?

犬のてんかんとは、繰り返し起こるけいれん発作を特徴とする脳の病気です。
大きく2つのタイプがあります。

  • 特発性てんかん(とくはつせいてんかん):原因がわからないが、遺伝が関係していることも。
  • 症候性てんかん:脳に腫瘍や炎症など、はっきりした原因があるタイプ。

どちらもけいれん発作を引き起こしますが、治療方法が異なります。

⚠️ どんな症状が出るの?前ぶれにも注目!

発作の前には、いつもと違う行動が見られることがあります。

🔍 発作前のサイン(前兆)

  • よだれが多くなる
  • そわそわする
  • 急に甘えてくる、または落ち着きがなくなる
  • じっとして動かなくなる

⚡ 発作中に見られる症状

  • 体がピクピクけいれんする
  • 意識を失って倒れる
  • よだれを垂らす
  • 失禁する
  • 見えないものを追いかけるような行動
  • 攻撃的になる

発作の時間は数秒から数分程度。
ただし、**けいれんが繰り返し止まらない「重積発作(じゅうせきほっさ)」**はとても危険で、命に関わることも。すぐに動物病院へ!

犬の病気

🧬 てんかんの原因は?遺伝や病気が関係することも

犬のてんかんは、脳の神経が異常に興奮することで起こります。

🐾 主な原因

  • 脳腫瘍(のうしゅよう)
  • 水頭症(すいとうしょう)
  • ウイルス性脳炎(例:犬ジステンパー)
  • 原因不明(特発性てんかん):遺伝が関係することも多く、特定の犬種に多く見られます。

✅ 特に発症しやすい犬種
ビーグル、シェパード、ラブラドール、ボーダーコリーなど

💊 治療方法は?発作の頻度や原因によって変わる

まずは、てんかんの種類を見極めることが大切です。

🩺 症候性てんかんの場合

脳腫瘍や炎症など、原因となる病気の治療を行います。

💊 特発性てんかんの場合

抗てんかん薬(けいれんを抑えるお薬)を用いて、発作をコントロールします。

  • 発作の頻度や重さに応じて薬の種類や量を調整
  • お薬は基本的に継続的な投与が必要

⚠️ 重積発作のときは緊急治療が必要です。
迷わずすぐに病院へ連れていきましょう!

📖 獣医さんに伝えたい「発作時の情報」

診断には、発作時の様子を正確に伝えることがとても大切です。以下をメモしておくと役立ちます。

  • 発作が起きた日時と時間の長さ
  • どんな様子だったか(動画があれば◎)
  • 前後の行動や様子
  • 食事や排せつ、普段との違い

🛡️ 予防はできるの?できるだけ早く気づくことがカギ!

てんかん自体を完全に防ぐことは難しいですが、早期発見がとても重要です。

✅ 日ごろからできること

  • 定期的な健康診断を受ける
  • 発作を疑うような行動があれば、すぐ病院へ
  • 発作が起きたら落ち着いて対応し、状況を記録する

🐶 飼い主さんへのアドバイス

てんかんの発作を目の当たりにすると、不安になるのは当然です。
でも、適切な治療と見守りがあれば、てんかんと上手につきあっていくことは十分可能です。

🐾 お薬で発作のコントロールができれば、普段どおり元気に生活できますよ!
🐾 愛犬の様子をよく観察して、いつもと違うサインを見逃さないようにしましょう。

犬の病気

✨ まとめ:犬のてんかんは、早期発見&冷静な対応がカギ!

犬のてんかんは命に関わる病気ではありませんが、放っておくと危険です。
少しでも気になる行動や症状があれば、早めに動物病院で相談しましょう。

愛犬と安心して暮らすために、てんかんについて正しく知り、備えておくことが大切です。

さらに参照してください:犬の認知症とは?症状や原因、対処法・予防法までやさしく解説!

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