犬の肌トラブルの中でも、なかなか気づかれにくいのが「アカラス症(ニキビダニ症)」。初期症状は「なんだか毛が薄くなってきた?」と感じる程度ですが、放置するとかゆみや皮膚の炎症、さらに重症化する恐れもあります。
今回は、そんなアカラス症について、原因から症状、治療法・予防法までやさしく分かりやすく解説します🐶✨
🐕 アカラス症ってどんな病気?
アカラス症は「イヌニキビダニ(犬毛包虫)」というとても小さなダニが、犬の皮膚に大量に増殖して起きる皮膚病です。多くの場合、生後すぐに母犬から感染すると考えられています。
通常は何の問題もないのですが、免疫力が落ちるとダニが増え、脱毛や皮膚トラブルが現れます。
⚠️ アカラス症の主な症状
アカラス症の症状は犬によってさまざま。大きく3つのタイプに分かれます:
✅ 1. 局所型(軽度)
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主に子犬に見られ、顔や目の周り、口元などに限局した脱毛
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皮膚が赤くなる
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フケが増える
※このタイプの多くは自然に回復するケースもあります。
✅ 2. 全身型(重度)
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脱毛が首、背中、足先など全身に広がる
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皮膚が赤くただれる
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細菌の二次感染により膿や出血が見られることも
特に成犬で発症した場合は、慢性化しやすく、治療が長引く傾向があります。
🔍 アカラス症の原因は?
イヌニキビダニ自体は多くの犬の皮膚に自然に存在していますが、以下のような条件が重なると異常増殖し、病気として発症します。
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🐾 子犬の免疫力の未発達
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🧬 免疫力の低下(成犬の場合は基礎疾患が原因になることも)
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アトピー性皮膚炎
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甲状腺機能低下症
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糖尿病 など
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🦠 膿皮症など他の皮膚病の影響
💊 治療方法は?根気強く続けることが大切!
アカラス症の治療は、基本的に次のようなアプローチを取ります。
🐶 治療のポイント
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駆虫薬(ニキビダニの駆除)
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外用薬や飲み薬など、状態に合わせて使用
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完全に駆除するのは難しく、治療には時間がかかることも
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抗生物質の投与
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細菌感染がある場合に併用
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基礎疾患の治療
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成犬で再発が多い場合は、背景にある病気のケアも重要です
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🛡️ 予防法:子犬の頃からの体調管理がカギ!
アカラス症を完全に予防するのは難しいですが、以下の点に注意することで発症のリスクを下げることができます。
✅ 日頃からできる予防対策
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🛁 定期的なスキンケア(シャンプーやブラッシング)
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🩺 定期的な健康診断
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🧘♂️ ストレスをためない環境づくり
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🍽️ バランスの良い食事で免疫力アップ
早期発見・早期治療がとても大切です。もし愛犬に「いつもと違う抜け毛」や「肌の赤み」が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう!
🐾 まとめ:アカラス症は早期発見がカギ!
アカラス症は命にかかわる病気ではないものの、放っておくと皮膚がどんどん悪化してしまいます。特に若いワンちゃんや免疫力の低下しているシニア犬は要注意⚠️
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