愛犬の目が突然赤く腫れ上がり、サクランボのように見えることはありませんか?それは「チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)」かもしれません。この記事では、犬のチェリーアイについて詳しく解説し、症状や原因、治療法をわかりやすくご紹介します。
チェリーアイとは?
チェリーアイとは、涙を作る「第三眼瞼腺(瞬膜腺)」が正常な位置から外れ、目の表面に飛び出してしまう病気です。飛び出した腺組織は炎症を起こし、赤く腫れ上がるため、「チェリーアイ(さくらんぼの目)」と呼ばれます。
主な症状
- 目が赤く腫れる
- 涙が増える
- 目をこする、かゆがる
- まぶしそうに目を細める
チェリーアイは、片目だけでなく両目に発症することもあります。
命の危険は?
チェリーアイ自体が命に関わる病気ではありませんが、放置すると結膜炎や角膜炎を引き起こし、視力に影響を与える可能性があります。早めの治療が大切です。
チェリーアイの原因
チェリーアイの主な原因は、先天的な要因や外部からの刺激です。
先天的な要因
第三眼瞼腺を固定する組織が弱い犬は、腺が飛び出しやすく、チェリーアイを発症しやすくなります。
発症しやすい犬種
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- ビーグル
- バセット・ハウンド
- ボストン・テリア
- シーズー
- ペキニーズ など
特に生後6か月~2歳の若い犬に多く見られます。
その他の原因
- 目の外傷(引っかいたり、ぶつけたりする)
- 目の奥の腫瘍(まれなケース)
チェリーアイの治療法
チェリーアイは自然に治ることはほとんどないため、適切な治療が必要です。
軽症の場合
- 点眼薬(抗炎症薬)で炎症を抑える
- 一時的に腺を押し戻す処置
⛨️ 手術が必要な場合
- 外科手術で腺を元の位置に戻す
- 再発を繰り返す場合は固定手術を行う
手術後の注意点
- エリザベスカラーを装着し、目をこすらせないようにする
- 目薬や飲み薬を指示通りに使う
- 目の状態を定期的にチェックする
予防と対策
チェリーアイの明確な予防法はありませんが、早期発見・早期治療が重要です。
愛犬の目のチェック習慣をつけよう!
- 目が赤くなっていないか確認する
- 涙の量が増えていないかチェックする
- 目を頻繁にこすっていないか観察する
もし異変を感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう!

まとめ
チェリーアイは第三眼瞼腺が飛び出して炎症を起こす病気
命の危険は少ないが、放置すると目のトラブルにつながる
先天的な要因が強く、特定の犬種でよく見られる
軽症なら点眼薬、重症なら外科手術で治療
早期発見・早期治療が大切!
愛犬の健康を守るためにも、日頃から目の様子をチェックし、異変を感じたらすぐに病院へ行きましょう!
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