寒い季節でも油断できない、犬の「ノミアレルギー性皮膚炎」。ノミに刺されただけでも強いかゆみが出てしまうこの病気は、愛犬にとってとてもつらいものです。今回は、ノミアレルギー性皮膚炎の症状から原因、治療・予防法までをわかりやすくご紹介します。
🐾 ノミアレルギー性皮膚炎ってどんな病気?
ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液や体の一部に反応して起こるアレルギー性の皮膚炎です。たった1匹のノミでも、アレルギーを持つ犬にとっては深刻なかゆみや炎症を引き起こします。
最近では暖房の普及で、冬でもノミが発生するようになり、季節を問わず注意が必要です。
⚠️ 主な症状と見られやすい部位
症状はとてもかゆく、犬が四六時中かきむしる・なめる・噛むなどの行動が見られます。特に症状が出やすいのは、以下の部分です。
🧭 よく見られる症状
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腰や尾の付け根の発赤(赤み)
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ブツブツした発疹やじんましん
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脱毛や皮膚の黒ずみ(色素沈着)
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皮膚が厚く硬くなる(肥厚)
⚠️ ひどくなると、眠れないほどのかゆみに悩むことも。 かきすぎで皮膚に傷ができ、膿皮症(細菌感染)に進行する場合もあります。
🦠 ノミアレルギーの原因とは?
ノミアレルギー性皮膚炎の原因は、ノミが噛むときに出す唾液や体の一部に、犬の免疫が過剰に反応することです。
🧪 アレルギーを起こしやすいタイプ
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アトピー体質の犬
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食物アレルギーを持つ犬
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一度アレルギー反応を起こしたことのある犬
一度発症すると、その後もノミに刺されるたびに症状が再発するケースが多く見られます。
🩺 治療法:かゆみ+ノミの駆除がセット!
治療では、皮膚症状のケアとノミの駆除の両方を行うことが大切です。
✅ 皮膚の治療
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炎症やかゆみを抑える薬の使用(外用薬・内服薬)
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二次感染があれば抗生物質を投与
✅ ノミの駆除と環境対策
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ノミ駆除薬(スポットタイプや錠剤など)を使う
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家の中を掃除機で丁寧に清掃
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ゴミは密閉してすぐに捨てる
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犬のベッドやカーペットもこまめに洗濯
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多頭飼いの場合は、すべてのペットに駆除対策を
🧼 ノミは卵・幼虫・サナギといった形でも家の中に潜んでいるため、周囲環境の徹底したケアが必要です。
🛡️ 予防法:ノミ対策は一年中!
ノミアレルギー性皮膚炎は、定期的な予防薬の投与でかなり防ぐことができます。
💊 予防のポイント
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毎月1回、予防・駆除薬を投与
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ノミの成虫だけでなく、卵・幼虫・サナギにも効くタイプを選ぶ
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薬の効果が切れないよう、継続的な使用を
⛄️ 冬場でも油断せず、年間を通した予防が大切です。
💡 飼い主さんへのアドバイス
ノミアレルギー性皮膚炎は放っておくと慢性化しやすく、再発も多い病気です。大切なのは、「ノミを見かけないから大丈夫」ではなく、見えなくても予防する意識。
愛犬がかゆがっていたり、皮膚に赤みが見られたら、まずはノミの可能性を疑ってみましょう。そして、動物病院で早めに相談することをおすすめします。
🐶 まとめ
ノミアレルギー性皮膚炎は、かゆみの強いツライ皮膚炎ですが、予防と早期対処でしっかり防げる病気です。
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