愛犬が急にふらついたり、頭を傾けていたりすることはありませんか?それは「内耳炎」のサインかもしれません。この記事では、犬の内耳炎の症状や原因、治療法、そして予防法について分かりやすく解説します!
内耳炎とは?
内耳炎とは、耳の奥にある「内耳」に炎症が起こる病気です。多くの場合、外耳炎や中耳炎が悪化し、細菌感染が内耳まで広がることで発症します。内耳は、聴覚や平衡感覚を司る大切な部分なので、炎症が起こると歩行異常やめまいなどの症状が現れることがあります。
内耳炎の主な症状
内耳炎にかかると、以下のような症状が見られます。
ふらつき・よろめき:まっすぐ歩けず転倒することがある
耳が遠くなる(難聴):音に対する反応が鈍くなる
頭を傾ける:炎症がある方向に頭が傾く
眼振(がんしん):眼球が左右に揺れたり回転したりする
吐き気・嘔吐:めまいによる影響で食欲が低下することも
これらの症状が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう!
内耳炎の主な原因
内耳炎の原因として、以下のようなものが挙げられます。
外耳炎・中耳炎の悪化
内耳炎の最も一般的な原因は、外耳炎や中耳炎からの細菌感染です。特に慢性化している外耳炎は、内耳まで炎症が広がるリスクが高まります。
歯科疾患
意外かもしれませんが、歯周病などの歯科疾患が原因で耳の奥まで炎症が広がることがあります。特に高齢の犬は注意が必要です。
腫瘍
まれに、耳の奥にできた腫瘍が原因で内耳炎を引き起こすことがあります。腫瘍によるものかどうかは、獣医師による詳しい検査が必要です。
治療方法
内耳炎の治療は、原因に応じた適切な処置を行うことが重要です。
細菌感染が原因の場合
- 抗生剤の投与:長期間の抗生剤治療が必要になることが多い
- 炎症を抑える薬の使用:ステロイドや抗炎症剤を使うことも
外耳炎・中耳炎が原因の場合
- 原因となる炎症の治療を優先
- 耳の洗浄を行い、細菌の増殖を防ぐ
- 必要に応じて外科的処置を検討
予防法:内耳炎を防ぐためにできること
内耳炎を防ぐには、日頃のケアがとても大切です!
外耳炎・中耳炎を早期治療する
外耳炎や中耳炎を放置すると、内耳炎に進行することがあります。愛犬が耳を頻繁にかゆがったり、頭を振ったりしていたら、早めに動物病院で診察を受けましょう。
定期的に耳をチェックする
- 耳の中が汚れていないか確認する
- 異臭がないかチェックする
- 赤みや腫れがないか見る
歯の健康も大切に!
歯周病などの口腔トラブルが原因で耳の炎症が起こることも。定期的に歯磨きをして、歯の健康を守りましょう!

まとめ
内耳炎は、外耳炎や中耳炎が悪化することで発症することが多い
ふらつきや眼振、頭を傾けるなどの症状が見られたら要注意!
細菌感染が原因の場合、抗生剤の投与などの治療が必要
予防のために、日頃から耳と歯のケアをしっかり行う
愛犬の健康を守るためにも、異変を感じたら早めに動物病院で診てもらいましょう!
さらに参照してください:犬の認知症とは?症状・原因・対策を詳しく解説!