犬の副鼻腔炎は、鼻炎が慢性化することで発症し、くしゃみや鼻水、鼻血などの症状が現れます。進行すると呼吸が苦しくなることもあるため、早めの対処が大切です。本記事では、副鼻腔炎の原因や症状、治療法、予防策について詳しく解説します。
副鼻腔炎とは?
副鼻腔炎は、鼻の奥にある「副鼻腔」と呼ばれる空間が炎症を起こす病気です。多くの場合、鼻炎が長引いた結果発症します。悪化すると、鼻水が濃くなり、鼻血が出たり、呼吸が苦しくなることもあります。
副鼻腔炎の主な症状
副鼻腔炎になると、以下のような症状が見られます。
くしゃみや鼻水(粘り気が強い)
鼻血が出る
鼻の周りが腫れる
口を開けて苦しそうに呼吸する(パンティング)
目やにが増える
症状が進行すると、呼吸困難や慢性的な炎症を引き起こすことがあるため、早めの対応が必要です。
副鼻腔炎の原因
副鼻腔炎の主な原因は、鼻炎の慢性化です。その他にも以下のような要因が関係しています。
ウイルス・細菌・カビ(真菌)の感染
鼻のケガや腫瘍
歯周病(特に上あごの炎症が波及)
これらの原因によって鼻の奥まで炎症が広がり、副鼻腔炎を引き起こします。
副鼻腔炎の治療方法
副鼻腔炎の治療は、原因に応じて行います。
主な治療法
抗生剤の投与(細菌感染が原因の場合)
抗真菌剤の投与(カビの感染が原因の場合)
抗炎症剤の使用(炎症を抑える)
副鼻腔の洗浄(重症の場合、外科的処置)
歯周病の治療(歯の炎症が原因の場合)
治療が遅れると慢性化しやすいため、早めの診断と適切な治療が重要です。
副鼻腔炎の予防方法
副鼻腔炎は、鼻炎が悪化することで発症することが多いため、鼻炎の段階で適切に治療することが大切です。
予防のポイント
鼻炎の症状が出たらすぐに動物病院を受診する
室内の湿度を適切に保ち、乾燥を防ぐ
定期的に歯のケアを行い、歯周病を防ぐ
鼻周りの異変に気をつけ、早期発見を心がける
鼻炎の段階でしっかり治療すれば、副鼻腔炎を防ぐことができます。
まとめ
副鼻腔炎は、放置すると慢性化し、呼吸困難などのリスクが高まる病気です。
主な症状:くしゃみ・鼻水・鼻血・口呼吸・目やに
主な原因:鼻炎の慢性化、細菌・真菌感染、歯周病など
治療方法:抗生剤・抗真菌剤・抗炎症剤・副鼻腔洗浄など
予防策:鼻炎の早期治療、室内環境の管理、歯のケア
愛犬の健康を守るために、鼻炎の段階で適切に対処し、副鼻腔炎への進行を防ぎましょう!
さらに参照してください:犬の副鼻腔炎とは?原因・症状・治療法を詳しく解説!