水頭症という病名を聞くと、「水がたまる?どういうこと?」と驚く飼い主さんも多いのではないでしょうか。
今回は、**小型犬に多く見られる「水頭症」**について、症状・原因・治療法などをやさしく解説します🐶
🧠 水頭症ってどんな病気?
水頭症(すいとうしょう)は、脳の中にある「脳室(のうしつ)」という空間に、脳脊髄液(のうせきずいえき)という液体がたまりすぎてしまう状態のことです。
この液体がたまりすぎると、脳が圧迫されて、体にさまざまな異常が出てしまいます。
とくにチワワやポメラニアン、パグなどの小型犬種に多く見られ、先天的(生まれつき)なケースが多いです。
⚠️ 水頭症の主な症状とは?
水頭症は、症状が出にくいこともありますが、以下のような変化が見られることがあります。
🐾 よく見られる症状
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ぼーっとしている時間が長い
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歩き方がふらつく、よく転ぶ
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しつけを覚えるのに時間がかかる
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急に鳴き出したり、興奮する
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けいれん発作(てんかん)
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目が見えにくくなる(視力障害)
「なんだか様子がおかしいな」と感じたら、早めの受診がカギです🔑
🧬 水頭症の原因は?
水頭症には、先天的なものと後天的なものの2つの原因があります。
🌱 先天性(生まれつき)の水頭症
以下のような小型犬に多く見られます:
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チワワ
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ヨークシャーテリア
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パグ
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ポメラニアン
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ミニチュア・ダックスフンド
出生前のウイルス感染や、脳の発育異常などが原因です。
💥 後天性(水頭症があとから発症する場合)
以下のような原因が考えられます:
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外傷(頭を強く打つなど)
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脳炎や感染症
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脳腫瘍
脳脊髄液の流れが滞り、異常に貯まってしまうことがあります。
🩺 水頭症の治療方法は?
水頭症の治療は、症状の重さや原因によって変わります。
💊 内科的治療(薬で対応)
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脳の圧力を下げる薬を使う
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症状が軽度な場合に有効
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発作を抑える薬なども使用することがあります
🔧 外科的治療(手術)
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「シャント手術」と呼ばれる方法で、脳にたまった液体を体の別の場所(お腹など)へ流す
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症状が重い場合に行われる
原因が他の病気である場合には、その治療も合わせて行います。
🛡️ 予防はできるの?
残念ながら、水頭症は完全な予防が難しい病気です。
ただし、以下のような対応が早期発見につながります👇
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「ちょっと変だな」と感じたらすぐに病院へ
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小型犬を迎えたら、健康診断を定期的に受ける
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普段の様子をよく観察する
🐕 どんなに元気そうに見えても、「いつもと違う」は見逃さないようにしましょう。
✅ まとめ:水頭症と上手につきあうために
水頭症は怖い病気に思えるかもしれませんが、早期発見・早期治療ができれば、うまくコントロールできるケースも多いです。
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