犬の狂犬病とは?症状・原因・予防法を徹底解説!

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狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染することで発症する恐ろしい病気です。犬だけでなく、人を含むすべての哺乳動物に感染する「人獣共通感染症(ズーノーシス)」の一つで、発症するとほぼ100%の致死率を持っています。

日本では長年発生がありませんが、海外では依然として多くの感染例が報告されています。この記事では、狂犬病の症状や原因、予防法について詳しく解説します。

🐶 狂犬病の主な症状

狂犬病は、以下の3つの段階を経て進行します。

🔹 前駆期(初期症状)

  • 軽い発熱
  • 食欲不振
  • 性格の変化(攻撃的になる、逆におとなしくなる)
  • 暗い場所に隠れる

🔹 狂躁期(興奮状態)

  • 目の前のものすべてに噛みつく
  • 過剰に吠える
  • 落ち着きがなくなる
  • 異物(石や枝など)を食べようとする
  • 凶暴な表情に変化する

🔹 麻痺期(末期症状)

  • 体が麻痺する
  • 口が閉まらなくなり、よだれを垂らす
  • けいれんを起こす
  • 昏睡状態になり、死亡する

狂躁期の犬は非常に攻撃的になり、人や動物を噛むことでウイルスを拡散します。発症後の有効な治療法はなく、感染した犬は最終的に死亡してしまいます。

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⚠️ 狂犬病の原因

狂犬病は、狂犬病ウイルスに感染した動物に噛まれることで発症します。感染動物の唾液中には大量のウイルスが含まれており、傷口からウイルスが体内に侵入します。

感染後、ウイルスは神経を通じて脳や脊髄に到達し、やがて狂犬病の症状を引き起こします。

🌍 世界の狂犬病事情

日本では昭和32年(1957年)以降、国内での狂犬病の発生はありません。しかし、アジア・アフリカ・南米などでは今も多くの感染例があり、年間5万人以上が死亡しています。

特に、海外旅行中に犬に噛まれて感染するケースが報告されており、2006年にはフィリピンで犬に噛まれた日本人男性が帰国後に発症し、死亡しました。

日本は「狂犬病清浄国」ですが、海外からウイルスが持ち込まれるリスクは常にあるため、十分な注意が必要です。

🏥 狂犬病の治療法はある?

狂犬病は発症してしまうと有効な治療法がありません。そのため、感染が疑われる場合は できるだけ早く動物病院で処置を受けることが重要 です。

🏥 感染した犬の対応

  • ワクチンを接種している犬 → 速やかに再ワクチン接種し、経過観察
  • ワクチン未接種の犬 → 安楽死が推奨される場合も

狂犬病は公衆衛生上のリスクが非常に高いため、感染した動物は厳重な管理下に置かれます。

🛡️ 狂犬病の予防法

💉 ワクチン接種が最も有効な予防策!

狂犬病はワクチン接種によって予防可能です。日本では「狂犬病予防法」により、生後3カ月以上の犬には年1回のワクチン接種が義務付けられています

✅ ワクチン接種のポイント

  • 生後3カ月を過ぎたらすぐに接種
  • その後は毎年1回、必ず接種する
  • 海外に行く場合は、追加のワクチン接種を検討

🌍 海外旅行時の注意

狂犬病が流行している国では、野良犬や野生動物に近づかないようにしましょう。もし噛まれてしまった場合は、

  1. すぐに傷口を流水で15分以上洗う
  2. 石けんや消毒液で傷口を処理する
  3. 現地の医療機関でワクチンを接種する

狂犬病は発症する前であれば、ワクチン接種によって発症を防ぐことができます。

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✅ まとめ

✔ 狂犬病は、発症するとほぼ100%の致死率

✔ 感染した動物に噛まれることでウイルスが体内に侵入

✔ 発症後の治療法はなく、予防が最も重要

✔ 年1回のワクチン接種が義務付けられている

✔ 海外では今も多くの感染例があり、旅行時は特に注意

日本では長年発生がありませんが、海外では依然として脅威となっている狂犬病。愛犬と自分自身を守るために、毎年のワクチン接種を忘れずに行いましょう! 🐕💉

さらに参照してください:犬の口内炎とは?原因・症状・治療・予防法を解説!

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