犬の目の病気の中でも注意が必要な「緑内障(りょくないしょう)」をご存じですか?
放っておくと視力を失ってしまうこともあるこの病気、実は身近な犬種にも多く見られるんです。
この記事では、緑内障の症状や原因、治療法、そして予防のポイントまでを、獣医学に精通した筆者がやさしく丁寧に解説します🐾
大切な愛犬の目を守るために、ぜひ最後までご覧ください!
👁️ 緑内障ってどんな病気?
緑内障とは、目の中の圧力(眼圧)が異常に高くなることで、視神経や網膜にダメージを与え、視力が落ちてしまう病気です。
悪化すると、失明することもあるため早期発見がとても大切です⚠️
🔍 こんな症状は要注意!緑内障のサイン
緑内障の症状はわかりにくいこともありますが、以下のような変化が見られたら注意が必要です。
🧾 主な症状
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目が白く濁っている
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瞳孔が開きっぱなし
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目が赤く充血している
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目のサイズが大きくなったように感じる
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視界がぼやけている様子がある(ぶつかりやすいなど)
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頭を触られるのを嫌がる
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食欲がない、元気がない
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吐き気(嘔吐)をともなうことも
📝特に「片方の目だけ様子が違う」などの変化は、すぐに受診のサインです!
🧠 急性と慢性の違いとは?
緑内障には**急に症状が出る「急性」と、ゆっくり進行する「慢性」**の2つのタイプがあります。
⏱️ 急性緑内障の特徴
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短時間で強い眼圧の上昇
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激しい充血、まぶたのけいれん
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涙が多くなる
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瞳孔が開き、角膜が青白く見える
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強い目の痛み
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吐き気、元気の低下
🆘急性の場合はすぐに治療しないと視力を失う可能性があります!
🐢 慢性緑内障の特徴
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じわじわと進行し、気づきにくい
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眼球が徐々に大きくなる
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視力がすでに落ちていることも…
💡気づいたときには手遅れになっていることもあるため、日ごろの観察がカギです!
🐾 緑内障になりやすい犬種は?
以下の犬種は、緑内障を発症しやすい傾向があります。
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シーズー
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マルチーズ
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アメリカン・コッカー・スパニエル
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ビーグル
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柴犬
🔁遺伝的な要因も関係しているため、これらの犬種は特に定期的な眼のチェックをおすすめします。
⚙️ 緑内障の原因とは?
緑内障は、房水(ぼうすい)という目の中の液体の流れが悪くなることで起こります。
🧬 原因の種類
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原発性緑内障:先天的・遺伝的な体質によるもの。他の病気が原因ではない。
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続発性緑内障:ブドウ膜炎など、他の目の病気がきっかけとなる。
⛳ どちらの場合も、眼圧の上昇により視神経が圧迫され、視覚障害が起きます。
🩺 治療方法は?
緑内障の治療は、眼圧を下げることが最優先となります。
💊 内科的治療
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点眼薬や内服薬で眼圧をコントロール
🔬 外科的治療
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レーザー治療
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外科手術(場合によっては眼球摘出も)
💡すでに視力が失われていて痛みがある場合は、生活の質を守るために眼球摘出が選択されることもあります。
🛡️ 緑内障の予防はできる?
残念ながら、明確な予防法はありません。しかし、早期発見で進行を抑えることは可能です!
✅ 予防のポイント
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気になる目の症状があれば、すぐに受診!
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緑内障のリスクが高い犬種は、定期的な眼科検診を
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目の病気(ブドウ膜炎など)を放置しない
👁️🗨️「なんとなく元気がない」「目の様子がいつもと違う」そんなときは、迷わず動物病院へ!
📌 まとめ:愛犬の「目の変化」に気づいてあげよう
緑内障は、早期発見と迅速な対応がカギとなる病気です。
特に急性タイプは、数時間で視力が失われることもあるため、少しの変化も見逃さないようにしましょう。
目は犬にとっても大切な感覚器官です。
日ごろからのスキンシップと観察が、愛犬の目と健康を守る第一歩になります🐕✨
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