犬の耳ダニ感染症(耳疥癬、ミミヒゼンダニ感染症)は、ミミヒゼンダニ(通称:耳ダニ)が耳に寄生することで発症する病気です。耳ダニは犬の耳の中で繁殖し、激しいかゆみを引き起こします。早期発見と適切な治療が大切です。
犬の耳ダニ感染症の症状
耳ダニ感染症になると、以下のような症状が現れます。
しきりに耳をかく
頭を頻繁に振る
黒い耳垢がたまる
耳の周囲にひっかき傷ができる
耳が炎症を起こし、外耳炎を引き起こすことも
特に黒いワックス状の耳垢が特徴的で、進行すると耳の周りや首にまでかゆみが広がることがあります。
耳ダニ感染症の原因
耳ダニ感染症は、ミミヒゼンダニ(耳ダニ)の寄生が原因です。
耳ダニは長さ0.3~0.4mmほどの小さな寄生虫
犬の耳の中で増殖し、耳垢や体液を栄養にして生きる
感染した犬や猫との接触でうつる
特に多頭飼いの家庭では、他のペットにも感染が広がる可能性があるため注意が必要です。
治療方法
耳ダニ感染症の治療では、耳の中のダニを駆除し、症状を和らげることが重要です。
耳の洗浄:耳道内の耳垢や汚れをきれいにする
殺ダニ剤の投与:点耳薬や内服薬で耳ダニを駆除
二次感染の治療:炎症がひどい場合は抗生物質や抗炎症薬を使用
他のペットのチェック:同居の犬や猫が感染していないか確認
治療は数週間にわたることもあるため、獣医師の指示に従ってしっかり治療を続けましょう。
予防方法
耳ダニ感染症を防ぐために、以下の対策を心がけましょう。
感染している動物との接触を避ける
定期的な耳のチェックとお手入れ
予防薬の活用(獣医師に相談)
多頭飼いの場合は、全てのペットを定期的にチェック
耳ダニは再感染しやすいため、一度治っても油断せず、日頃のケアを続けることが大切です。
まとめ
犬の耳ダニ感染症は、耳ダニの寄生によって強いかゆみや炎症を引き起こす病気です。特に黒い耳垢や耳をしきりにかく様子が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。
飼い主さんができること
定期的に耳のチェックをする
他のペットの健康状態も確認
早期発見・早期治療を心がける
適切な予防と治療で、大切な愛犬を耳ダニ感染症から守りましょう!
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