犬の耳ダニ感染症（耳疥癬、ミミヒゼンダニ感染症）は、ミミヒゼンダニ（耳ダニ）が耳の中に寄生し、強いかゆみを引き起こす病気です。早期に治療しないと耳の炎症が悪化し、犬に大きなストレスを与えてしまいます。この記事では、耳ダニ感染症の症状や原因、治療法、予防策について詳しく解説します！
耳ダニ感染症の主な症状
耳ダニに感染すると、以下のような症状が見られます。
しきりに耳をかく
頭を頻繁に振る
黒い耳垢がたまる
耳を触られるのを嫌がる
耳の周囲にひっかき傷ができる
耳の中に黒いワックス状の耳垢がたまり、強いかゆみを感じるため、犬は頻繁に耳をかいたり、頭を振ったりします。その結果、耳の周りに傷ができたり、炎症が悪化して「耳血腫（耳の中に血がたまる症状）」を引き起こすこともあります。
また、重度の感染では耳だけでなく、首や顔周りにも広がることがあるため注意が必要です。
耳ダニ感染症の原因
耳ダニ感染症は、ミミヒゼンダニ（耳ダニ）の寄生によって発症します。
耳ダニの特徴
- 大きさ：約0.3～0.4mmの小さな寄生虫
- 耳の中の皮膚や耳垢を食べて成長
- 耳の中で卵を産み、増殖を繰り返す
耳ダニは、すでに感染している犬や猫と接触することで感染するケースが多いです。多頭飼いの家庭や、感染した動物と接触する機会が多い環境では注意が必要です。
治療法：耳ダニを駆除するには？
耳ダニ感染症は、適切な治療を行えば完治が可能です。
治療の流れ
耳の洗浄：耳の中をしっかり洗浄し、たまった耳垢を除去
殺ダニ剤の投与：耳ダニを駆除する薬を使用（点耳薬・内服薬・スポット薬など）
炎症の治療：細菌感染や炎症がある場合は、抗生物質や抗炎症薬を併用
多頭飼いの場合は要注意！
同居の犬や猫にも感染している可能性があるため、全てのペットを検査し、必要なら一緒に治療を行いましょう。
予防策：耳ダニ感染を防ぐには？
耳ダニ感染症を防ぐために、次のポイントを意識しましょう。
感染した動物との接触を避ける
定期的に耳のチェック＆クリーニングをする
動物病院で定期検診を受ける
予防薬を使用する（必要に応じて）
特に、ドッグランやペットホテルなど、他の動物と接触する機会が多い犬は注意が必要です。
まとめ
**犬の耳ダニ感染症（耳疥癬、ミミヒゼンダニ感染症）**は、ミミヒゼンダニが耳に寄生することで発症する病気です。強いかゆみを引き起こし、放置すると炎症が悪化する可能性があります。
症状：耳をかく、頭を振る、黒い耳垢がたまる
原因：耳ダニの寄生（感染動物との接触で感染）
治療：耳の洗浄＋殺ダニ剤の投与＋炎症の治療
予防：耳の定期ケア＆感染動物との接触を避ける
愛犬の耳の状態をこまめにチェックし、異常を感じたら早めに動物病院で診察を受けることが大切です！
さらに参照してください：犬の耳血腫とは？原因・症状・治療法を徹底解説！
