愛犬がいつもより元気がなかったり、食欲が落ちていたり…もしかしたらそれ、肝臓に関わる病気のサインかもしれません。
この記事では「 犬の肝臓がん」について、症状や原因、治療法、そして予防のポイントまで、わかりやすくご紹介します!
肝臓がんってどんな病気?
犬の肝臓がんには大きく2つのタイプがあります。
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原発性肝臓がん:肝臓そのものに腫瘍ができるタイプ
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転移性肝臓がん:他の部位にできたがんが肝臓へ転移するタイプ
いずれも見つけるのが難しく、発見が遅れると命に関わることも。
そのため「早期発見・早期治療」がとても大切です
肝臓がんの主な症状
初期は目立つ症状がないことも多いですが、病気が進行するにつれて次のような変化が見られるようになります。
こんな症状が出たら要注意!
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お腹がふくらむ
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嘔吐する
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下痢が続く
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食欲が落ちる
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元気がなくなる、疲れやすい
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体重が減る(やせる)
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黄疸(目や歯ぐきが黄色っぽくなる)※一部の場合
特に**シニア犬(老犬)**で、こうした症状が続くようなら、早めに動物病院を受診しましょう。
原因は?なぜ肝臓にがんができるの?
犬の肝臓がんには2つの原因があります。
原発性肝臓がん
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肝臓から直接がんが発生するタイプ
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はっきりした原因は不明ですが、老犬に多くみられます
転移性肝臓がん
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他のがんが肝臓に転移するもの
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例)悪性リンパ腫(リンパ肉腫)、血管肉腫、膵臓がん、胃がん など
がんの種類によって症状や進行の仕方が変わるため、専門的な検査が必要になります。
肝臓がんの治療法は?
手術で切除できるケースも
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腫瘍が限られた範囲(1~2か所)にとどまっている場合は、外科手術で取り除くことが可能です。
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手術が成功すれば、元気に過ごせる可能性が高くなります
手術が難しい場合は…
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複数の部位に広がっていたり、転移性がんだったりすると、手術が困難になることがあります。
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その場合は、内科的治療(抗がん剤など)や症状をやわらげるための緩和ケアが選択されます。
予防はできる?どうしたらいいの?
残念ながら、肝臓がんを完全に予防する方法はありません。
でも、早期に見つけることは可能です!
予防のためにできること
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定期的に健康診断を受ける(年に1〜2回がおすすめ)
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血液検査やエコー検査で内臓の状態をチェック
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シニア期(7歳以上)からは特に注意!
病気が進行する前に発見できれば、治療の選択肢も広がります。
「いつもと違うかも?」と思ったら、迷わず病院へ相談を!
日常生活で気をつけたいポイント
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ごはんを食べない日が続いたら注意
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お腹が張って見えるときは早めの受診を
- 老犬はとくに定期検診を忘れずに!
まとめ:肝臓がんは“気づくこと”が何より大切
犬の肝臓がんは、早い段階ではほとんど症状が出ません。
でも、ちょっとしたサインに気づくことで、命を守ることができる病気です。
飼い主さんが日ごろから愛犬の様子をよく観察し、定期的に健康診断を受けることで、早期発見につながります
「うちの子、なんだか最近おかしいな」と思ったら、迷わず獣医さんに相談してくださいね。
さらに参照してください:犬の回虫症とは?症状・治療・予防法を徹底解説!