「犬は虫歯にならない」と思っていませんか?実は、犬も虫歯になることがあります。確かに、人間よりも虫歯になりにくいですが、決してゼロではありません。そこで今回は、犬の虫歯の症状や原因、治療法、予防策について詳しく解説します。
犬は虫歯になりにくい?
犬の口内環境は、人間と比べると虫歯ができにくいと言われています。その理由は以下の通りです。
- 食事の炭水化物が少ない:虫歯菌が増殖しにくい
- 唾液のpHが高い:酸を中和しやすい
しかし、最近では犬の口の中の病気の約1割が虫歯によるものと考えられています。つまり、愛犬の健康を守るためには、虫歯についての正しい知識と予防が欠かせません。
犬の虫歯の症状
虫歯が進行すると、以下のような症状が現れます。
初期症状
- 口臭が気になる
- 歯が茶褐色や灰褐色、黒色に変色
進行すると…
- 変色した部分がもろくなり、穴が開く
- 食べ物や水がしみて痛がる
- 食欲がなくなる
- 歯の内部(歯髄)が炎症を起こし、最終的に壊死する
- 歯が折れることもある
軽度のうちは気づきにくいですが、口臭が強くなったり、食事を嫌がったりする場合は要注意です!

虫歯の原因
犬の虫歯は、歯垢の中にいる細菌が作り出す酸や酵素によって、歯の表面(エナメル質・象牙質)が溶かされることで発生します。
虫歯ができやすい場所
特に、以下の部位で虫歯ができやすいと言われています。
- 犬歯の根元
- 上あごの第1後臼歯(奥歯)
これらの部位は食べかすがたまりやすく、虫歯の温床になりやすいため、注意が必要です。
治療法
犬の虫歯の治療は、人間と同じように削って詰めるのが基本です。ただし、犬の場合は全身麻酔をかける必要があります。
主な治療方法
- 病変部を削る → 虫歯部分を削り、詰め物をする
- 歯がひどく傷んでいる場合 → 歯肉治療や抜歯が必要になることも
- 炎症がある場合 → 抗生物質を投与
早めに発見すれば、抜歯を避けられる可能性が高まります!
虫歯を予防するには?
犬の虫歯を防ぐには、日々のケアが大切です。以下のポイントを押さえておきましょう!
1. 毎日の歯みがき習慣
- 歯ブラシやガーゼを使って歯垢を除去
- 最初は短時間から慣れさせる
- 子犬の頃から習慣づけると◎
2. 食生活の工夫
- 炭水化物の多いおやつを控える
- デンタルケア効果のあるフードを活用
3. 定期的な歯科検診
- 獣医師による口腔チェックを受ける
- 早期発見で治療負担を軽減

まとめ
犬は虫歯になりにくいと言われていますが、決して無縁ではありません。口臭や歯の変色など、小さな変化を見逃さないことが大切です。
毎日の歯みがき
食生活の見直し
定期的な歯科検診
これらを心がけて、大切な愛犬の歯を守りましょう!
さらに参照してください:犬の歯周病とは?症状・原因・予防法を徹底解説!