近年、犬の高齢化にともない「認知症(痴呆)」が増えています。人間と同じように、脳の機能が衰えることで様々な行動の変化が見られます。愛犬がいつまでも元気でいられるよう、症状や予防方法をしっかり理解しましょう。
こんな症状が見られたら注意!
犬の認知症の症状は、ゆっくりと少しずつ現れることが特徴です。次のような行動が増えてきたら、注意しましょう。
ぼんやりすることが増える
呼んでも反応しない
夜中に大きな声で鳴く(夜鳴き)
目的もなく部屋を歩き回る(徘徊)
同じ場所をぐるぐる回る(旋回運動)
昼夜逆転の生活になる
トイレの失敗が増える
壁や家具にぶつかる
特に「夜鳴き」や「徘徊」は飼い主にとって大きな負担になります。早めに症状を把握し、適切に対処することが大切です。
認知症の原因は?
認知症は主に 老化 によって発症します。脳が委縮し、神経細胞の働きが低下することが主な原因と考えられています。
主な発症要因
- 加齢による脳の変化
- 神経に悪影響を及ぼす物質の蓄積
- 遺伝的要因(柴犬や日本犬系の雑種に多い)
- 運動不足や刺激の少ない生活
ただし、認知症と似た症状を示す病気もあるため、気になる場合は動物病院で診察を受けましょう。

認知症の治療・ケア方法
現在、犬の認知症を 完全に治す治療法 はありません。しかし、適切なケアをすることで進行を遅らせたり、症状を軽減したりすることができます。
食事・サプリメント
栄養の改善が、認知症の進行を抑えるのに役立ちます。特に EPAやDHA を含む高齢犬向けのフードやサプリメントが推奨されています。
おすすめ成分
- EPA・DHA(魚油に含まれるオメガ3脂肪酸)
- 抗酸化成分(ビタミンE、ポリフェノール)
- 中鎖脂肪酸(MCT)(ココナッツオイル由来)
生活環境の工夫
安全なスペースを確保する
・家具の角を保護する
・滑りにくい床材を使う
・狭い場所に閉じ込められないようにする
規則正しい生活を送る
・朝日を浴びさせ、昼夜逆転を防ぐ
・毎日決まった時間に食事・散歩をする
・適度な運動と遊びを取り入れる
声をかけてコミュニケーションをとる
・積極的に話しかける
・スキンシップを増やす
夜鳴き・徘徊対策
夜中に鳴いたり、徘徊したりする場合は「エンドレスケージ(円形の広めのケージ)」を活用するのも一つの方法です。ぐるぐる歩き回れるスペースを確保することで、犬が落ち着きやすくなります。
認知症の予防方法
認知症を完全に防ぐことは難しいですが、日頃のケアでリスクを減らすことは可能です。
脳を刺激する遊びを取り入れる
・知育トイ(おやつが出るパズルなど) ・トレーニングや新しいコマンドを教える
適度な運動を習慣化する
・毎日の散歩を欠かさない ・軽いトレーニングや遊びで体を動かす
定期的に健康チェックを受ける
・年に1回は動物病院で健康診断を受ける ・気になる症状があれば早めに相談する

まとめ
犬の認知症は、早めの対策が大切!
・認知症の初期症状を見逃さないことが重要
・EPAやDHAを含む食事やサプリメントが効果的
・規則正しい生活や運動で脳を活性化
・飼い主の声かけやスキンシップが症状の改善につながる
愛犬がシニアになったら、ちょっとした行動の変化に気を配ることが大切です。少しでも「おかしいな?」と思ったら、早めに動物病院で相談してみましょう!
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