愛犬が突然けいれんを起こしたら…不安になりますよね。「てんかん」という病気を聞いたことがあっても、詳しく知らない方も多いはず。この記事では、犬のてんかんについて分かりやすくご説明します。発作の種類や原因、治療法、そして飼い主さんができる対処法まで、しっかり解説します。
🧠 てんかんってどんな病気?
てんかんとは、脳の異常によってけいれん発作を繰り返す病気です。
てんかんには大きく分けて2つのタイプがあります:
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特発性てんかん(とくはつせいてんかん)
👉 明確な原因が見つからないタイプ。遺伝が関係していると考えられています。 -
症候性てんかん(しょうこうせいてんかん)
👉 脳腫瘍や水頭症、脳炎など脳に病気があることが原因で起こります。
⚠️ 発作の前兆と主な症状
発作の前に、こんな変化が見られることがあります:
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よだれが増える
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落ち着きがなくなる
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急に動きが活発になったり、逆に元気がなくなったりする
その後、以下のようなてんかん発作が起こります。
🔁 発作の種類
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全般発作(ぜんぱんほっさ)
👉 全身が震え、意識を失うことも。失禁する場合もあります。 -
部分発作(ぶぶんほっさ)
👉 顔や脚など体の一部だけがピクピク動くのが特徴です。 -
異常行動型の発作
👉 突然何もない方向をじっと見たり、攻撃的になったりするケースもあります。
⏱️ 発作は数秒~数分で治まることが多いですが、**連続して発作が起こる「重積発作」**になると、命に関わることもあるので要注意です!
🐾 てんかんの原因は?
てんかんは、脳の神経細胞の働きに異常が起こることで発症します。
主な原因は次の通り:
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脳腫瘍や水頭症
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ウイルスによる脳炎(例:犬ジステンパー)
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先天性の異常や外傷
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原因不明(特発性):遺伝的な素因も考えられます
✅ 特にシベリアンハスキーやビーグル、ラブラドール・レトリバーなど一部の犬種は、特発性てんかんの発症リスクが高いとされています。
💊 治療法と日常でできること
てんかんの治療は、原因や症状の重さによって異なります。
🏥 基本の治療法
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症候性てんかん:原因となる病気(例:脳腫瘍など)の治療を行います。
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特発性てんかん:抗てんかん薬を用いて、発作の頻度を抑える治療がメインです。
🌟 重積発作のときは、一刻も早く病院へ!命に関わることもあるので、緊急処置が必要です。
📝 飼い主さんができること
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発作の様子を動画で記録する
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発作が起きた日時や様子をメモする
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過去の病歴や変化に気づいた点を獣医師に伝える
これらは、正しい診断と治療にとても役立ちます!
🛡️ 予防法はあるの?
残念ながら、てんかん自体を完全に予防する方法はありません。
ただし、次のような取り組みが有効です:
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定期的な健康診断を受け、脳の病気を早期発見
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ワクチン接種などで感染症を予防(例:犬ジステンパー)
🐶 発作が起きたら慌てず、落ち着いて対応しましょう。てんかんと上手につきあうことは十分可能です!
📌 まとめ:てんかんは管理が大切な病気です
犬のてんかんは、命に関わることは少ないものの、生活の質に大きく影響する病気です。
飼い主さんが冷静に観察し、獣医師と連携して管理していくことで、愛犬の暮らしを守ることができます。
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