草むらや山の中でお散歩するのが大好きなわんちゃん、実は「ライム病」という怖い病気にかかるリスクがあることをご存じですか?
ライム病は、マダニを介して感染する細菌性の病気で、人にもうつる「人獣共通感染症(ズーノーシス)」の一つです。
この記事では、犬のライム病の原因・症状・治療法・予防法まで、飼い主さん向けに分かりやすく解説していきます🐾
🐞 ライム病ってどんな病気?
ライム病は、「ボレリア」という細菌が原因で発症する感染症です。この細菌は、マダニに噛まれることで体内に入り込みます。
マダニは春から秋にかけて活発に動き、草むら・山道・公園などにひそんでいます。
特に自然の中でよく遊ぶわんちゃんは、マダニに噛まれるリスクが高くなります。
💡しかもこの病気、人間にも感染することがあるので、飼い主さん自身も注意が必要です!
⚠️ 症状は?実はほとんど出ないケースも
😶 多くは「不顕性感染」
実は、ライム病に感染した犬のほとんど(約95%)は無症状のまま経過します。
ただし、残りの約5%では、体調に明らかな変化が現れることがあります。
🤒 症状が出たときに見られるサイン
以下のような症状がある場合は、ライム病を疑いましょう。
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元気がない・すぐ疲れる
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高熱が出る
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足を引きずる(特に1本または複数)
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食欲不振
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リンパ節の腫れ
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関節を触られるのを嫌がる
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体重の減少
さらにまれに、**腎不全や糸球体腎炎(腎臓の病気)**を併発することもあり、この場合はより深刻な症状が出ます。
🧪 原因はマダニの吸血
ライム病の原因は、「ボレリア・ブルグドルフェリ」という細菌です。
この細菌を持っているマダニが犬に寄生し、吸血することで感染が起こります。
🌿感染しやすい環境
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草むらや雑木林、山道
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公園や川沿いなど自然の多い場所
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春〜秋の暖かい季節(マダニの活動期)
👩⚕️注意!
ライム病は、犬だけでなく人にも感染します。ほかにもマダニが媒介する病気として「バベシア症」「Q熱」などもあり、同様に人畜共通感染症です。
💊 治療法:抗生剤での対応が基本
ライム病と診断された場合は、抗生剤(抗生物質)での治療が行われます。
一般的には「テトラサイクリン系」の薬が用いられることが多いです。
🩺合併症がある場合は…
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腎不全 → 点滴や腎機能サポート療法
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糸球体腎炎 → 炎症を抑える薬や栄養管理
症状が重くなる前に治療を始めることが、回復への近道です!
🛡️ 予防法:マダニ対策がカギ!
ライム病はワクチンがないため、マダニの寄生を防ぐことが最も有効な予防策です。
✅ すぐにできる予防法
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散歩後はわんちゃんの体をチェック(特に耳、首、足の付け根)
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月に一度のマダニ駆除薬・予防薬を使用する(首元の滴下タイプ、飲み薬など)
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山や草むらなど、マダニが多い場所では長時間遊ばせない
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飼い主さんも長袖・長ズボン・虫除けスプレーなどで対策を!
🐕マダニを見つけたらどうする?
→ 無理に引っ張らず、動物病院で安全に取り除いてもらいましょう。
📌 まとめ:自然の中で遊ぶ犬ほど要注意!
犬のライム病は、命に関わるリスクは低いとはいえ、関節の痛みや発熱など不快な症状を引き起こす病気です。
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