犬の病気事典

腸閉塞（ちょうへいそく）という言葉、聞いたことありますか？これは、腸の中を食べ物や便がうまく通れなくなってしまう状態のこと。犬にとってはとてもつらい病気で、放っておくと命に関わることもあります。 この記事では、腸閉塞の症状や原因、治療法、そして予防のポイントまで、やさしく解説します🐶✨大切な愛犬を守るために、ぜひ参考にしてくださいね！ ⚠️ 腸閉塞とは？〜腸の“つまり”にご注意〜 腸閉塞とは、腸の中が何らかの原因でふさがってしまい、食べ物や便が通れなくなる病気です。腸が完全につまってしまうと、激しい痛みやショック状態を引き起こし、命に関わることもあります💦 🐾 見逃さないで！腸閉塞の主な症状 腸閉塞の症状は、つまっている場所や程度によってさまざまです。 🔍 よく見られる症状： 吐く（嘔吐） 下痢や便秘 食欲がなくなる 元気がない・疲れやすい お腹を丸めるような姿勢になる 呼吸が浅くなる お腹を触ると痛がる 脱水症状（お水を飲まない、ぐったりしている） ⛑ 完全に閉塞してしまうと、腸が壊死しショック状態に陥ることも。「なんだか様子がおかしいな」と思ったら、すぐに動物病院へ！ 🔍 原因はなに？〜異物の誤飲が最も多い〜 犬の腸閉塞の原因で一番多いのは、「異物の飲み込み」です。 🦴 飲み込みやすいものの例： おもちゃのかけら ビニールやラップ 小さな石や木の枝 靴下やタオル そのほかの原因としては： …

犬の腸閉塞とは？症状・原因・予防法までわかりやすく解説！ 続きを読む

「最近うちの子、お尻のあたりが腫れてる気がする…」そんな時に考えられる病気のひとつが**会陰ヘルニア（えいんへるにあ）**です。 特に中高齢のオス犬に多く見られるこの病気。今回は、症状から原因、治療法、そして予防方法まで、わかりやすくご紹介します🐾 🐕 会陰ヘルニアってどんな病気？ 会陰ヘルニアとは、肛門のまわり（会陰部）にある筋肉の隙間から臓器が飛び出してしまう病気です。 通常は腸などが出てきますが、まれに**膀胱（ぼうこう）**が出てくることもあり、その場合は尿が出にくくなるといった症状が出ます。 ⚠️ 主な症状と注意点 ワンちゃんが次のような症状を見せたら、会陰ヘルニアかもしれません。 おしっこが出にくい、量が少ない 便秘ぎみ、または排便しにくそう 肛門まわりがぷくっとふくらんでいる 💡 特に膀胱が飛び出してしまうと、尿トラブルが起きやすくなります。命に関わることは少ないですが、放っておくと悪化するので早めの対応が大切です。 🧬 原因は筋肉の弱まり＋ホルモンバランス 会陰ヘルニアの原因は、会陰部の筋肉（骨盤隔壁）の弱まりです。 この筋力の低下には次のような要因が関係していると考えられています： 男性ホルモンの影響（特に去勢していないオス） 腹圧の上昇（たとえば無駄吠え） 加齢による筋力低下 その他、はっきりしない原因もあり 📌 この病気は、5歳以上のオス犬に多く見られます。 🛠️ 治療法：外科手術でしっかり改善 会陰ヘルニアの治療は、外科手術が基本です。 🐶 手術では… 飛び出した臓器を元の位置に戻す …

犬の会陰ヘルニアとは？症状・原因・治療・予防をやさしく解説！ 続きを読む

高齢のオス犬に多く見られる「肛門周囲腺腫（こうもんしゅういせんしゅ）」。名前だけ聞くと難しそうですが、実はよくある病気のひとつなんです。今回は、症状や原因、治療法、予防について、わかりやすくご紹介します🐶💡 🔍 肛門周囲腺腫ってどんな病気？ 肛門周囲腺腫とは、肛門のまわりにある「肛門周囲腺」という組織にできる腫瘍（できもの）です。特に去勢していないオス犬、しかも高齢のワンちゃんに多く見られます。 📝 こんな犬は要注意！ 去勢していない シニア期に入った お尻をよく気にしている ⚠️ 主な症状 お尻まわりのトラブルには、こんな症状が見られることがあります。 お尻を床にこすりつける 肛門のまわりにしこり（こぶ）ができる 便秘ぎみになる 出血や膿が出る 潰瘍ができることも… ワンちゃんがしきりにお尻を舐めたり、床にこすりつけるしぐさが増えたら要チェックです👀 🧬 原因はホルモンの影響 この病気の発症には、**男性ホルモン（テストステロン）**が関係しています。そのため、去勢していないオス犬に多く見られるんです。 ただし、まれに避妊手術をしたメスにもできることがあるので、油断は禁物です。 🛠️ 治療法：手術がメイン 肛門周囲腺腫の治療には、基本的に外科手術が行われます。腫瘍のある部分を切除し、同時に去勢手術を行うのが一般的です。 💡 注意点 手術後も再発することがあるため、経過観察が必要 腫瘍が大きい場合は排便に支障をきたすことも 早めの処置が大切ですね。 …

犬の肛門周囲腺腫とは？症状・原因・治療法・予防までやさしく解説！ 続きを読む

犬のお腹がぽっこり膨らんでいる…それ、「出べそ」かもしれません。実はそれ、【臍（さい）ヘルニア】という病気の可能性があります。 この記事では、臍ヘルニアの症状や原因、治療法、そして飼い主さんが気をつけたいポイントについて、わかりやすくご紹介します。 🎈 臍ヘルニアってどんな病気？ 臍（さい）ヘルニアとは、へその部分の筋肉の隙間から、脂肪や内臓の一部が飛び出してしまう状態です。一般的には「出べそ」と呼ばれています。 🐾 主な症状 へそが膨らむ（出べそ） 嘔吐や便秘 お腹をかばうように丸まる 食欲がない、元気がない ヘルニア部分が熱をもつ、赤くなる 👶 多くの場合は**生まれつき（先天性）**で、小さなものであれば子犬の成長とともに自然に治ることもあります。 ⚠️ 放っておくとどうなるの？ 小さなヘルニアであれば「出べそ」以外の症状は見られないこともありますが、注意が必要です。 💥 こんなケースは要注意！ 腸などの臓器がヘルニア内に入り込み、元に戻らない 血流が悪くなって臓器がダメージを受ける（これを「絞扼（こうやく）」といいます） 腸閉塞を起こし、ショック状態に陥ることも… こんな時は、早急な対応が必要です！ 🐶 なぜ臍ヘルニアになるの？ 臍ヘルニアはほとんどが先天性、つまり生まれつきです。原因ははっきりとわかっていませんが、一部の犬種では遺伝的な関係があると考えられています。 📌 関与しているとされる犬種： エアデール・テリア バセンジー …

犬の臍ヘルニアとは？症状・治療・予防のポイントをやさしく解説！ 続きを読む

犬の足の付け根あたりに、ふくらみやしこりのようなものを見つけたことはありませんか？もしかしたら、それは「そけいヘルニア（鼠径ヘルニア）」かもしれません。 この病気は命に関わることは少ないものの、放っておくと危険な状態に進行することもあります。この記事では、そけいヘルニアの原因や症状、治療法、そして早期発見のポイントまで、やさしく解説していきます🐶✨ ⚠️ そけいヘルニアってどんな病気？ そけいヘルニアとは、お腹の中にある臓器の一部が、足の付け根（そけい部）にある隙間から外に飛び出してしまう状態です。 この隙間が生まれつきある子もいれば、事故や外傷、腹圧が高くなるような状態（咳、妊娠、肥満など）によって起こることもあります。 🐾 主な症状とは？ 小さなヘルニアでは見た目のふくらみ以外に症状がないこともありますが、悪化すると腸などの臓器が入り込んでしまい、以下のような症状が見られることもあります。 🩺 よく見られる症状 足の付け根にふくらみがある 下痢や便秘が続く 吐いてしまう（嘔吐） 食欲がない 元気がない、疲れやすい さらに状態が悪化すると、腸が締めつけられて（腸絞扼）、ふくらみが赤く熱を持ち、触れると痛がる場合もあります。 🐶 妊娠中の犬や、子宮に膿がたまる「子宮蓄膿症」の子では、子宮が飛び出してしまうケースもあるので要注意です！ 🧬 原因は？生まれつきの場合も そけいヘルニアは、大きく分けて以下の2つの原因があります。 🔹 先天性（生まれつき） 明確な原因は不明ですが、遺伝的な要素が関与していると考えられています。 そけい部の構造に異常がある犬に起こりやすいです。 🔹 後天性（事故や外的な影響） 事故や外傷によるダメージ 妊娠や肥満などによる腹圧の上昇 …

犬のそけいヘルニアとは？原因・症状・治療法をわかりやすく解説！ 続きを読む

愛犬が年をとると、「トイレの様子が変わった？」と感じることはありませんか？実は、その原因の一つに「前立腺肥大」があるかもしれません🐕‍🦺 この記事では、犬の前立腺肥大について、症状・原因・治療法・予防までをやさしく解説します。「尿の出が悪い」「便秘気味」という変化があったらぜひ参考にしてくださいね！ 🩺 前立腺肥大ってどんな病気？ 前立腺肥大は、犬の前立腺が大きくなる病気です。原因はまだはっきりしていませんが、年齢を重ねることで男性ホルモンのバランスが崩れることが影響していると考えられています。 特に、5歳以上の去勢していないオス犬に多く見られます。 ⚠️ どんな症状が出るの？気をつけたいポイント 初期はほとんど気づかれませんが、進行すると次のような症状が見られます： 🚽 尿の量が減る・尿が出にくくなる 💩 便秘や便の回数が増える 🔴 血尿が出ることもある 🐾 排尿や排便時にしぶり（少しずつしか出ない状態）が見られる さらに悪化すると、排尿困難や便秘がひどくなり、生活に支障が出ることもあります。また、細菌感染で膀胱炎や前立腺炎を併発する場合もあるので、注意が必要です。 🔍 前立腺肥大の原因は？ はっきりとはわかっていませんが、次のような点が関係しています： 年齢による男性ホルモンのバランスの乱れ 去勢していないことでホルモンが活発な状態が続くこと 5〜6歳以上のオス犬に多い 加齢が進むにつれて、前立腺が徐々に大きくなりやすいと考えられています。 💉 治療方法は？効果的なケアはある？ 治療では、去勢手術が一番効果的です。手術を行うことで、ホルモンの影響を減らし、前立腺の肥大を抑えることができます。 また、外科手術以外にも、ホルモン剤を使った内科的療法もあります。症状や状態によって獣医師と相談しながら、最適な治療法を選びましょう。 ✅ …

犬の前立腺肥大とは？症状から治療・予防までわかりやすく解説！ 続きを読む

年齢を重ねた愛犬が、最近トイレで困っていませんか？もしかすると、それは「前立腺腫瘍」が関係しているかもしれません。 今回は、犬の前立腺腫瘍について、症状や原因、治療や予防のポイントをわかりやすくまとめました🐶早期発見・早期対応のためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください！ ⚠️ 前立腺腫瘍ってどんな病気？ 前立腺腫瘍は、犬の前立腺にできる**しこり（腫瘍）のことです。多くは悪性腫瘍（がん）**で、発見されたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。 特に高齢のオス犬に多く見られますが、発生率は人間ほど高くないといわれています。 🐾 よく見られる症状は？ こんな様子が見られたら要注意です： 🛑 尿が出にくくなる（量が少ない・時間がかかる） 💩 便秘気味になる 🚶‍♂️ 歩き方がおかしい・足を引きずる 😣 お腹や腰に痛みがある様子 腫瘍が進行すると、リンパ節や肺へ転移することもあり、命にかかわる可能性もあります。「なんだか元気がないな」と感じたら、早めに動物病院を受診しましょう。 🧬 原因は？なぜ前立腺腫瘍ができるの？ 実は、はっきりとした原因はわかっていません。ただし、**性ホルモン（特に男性ホルモン）**が関係しているのではないかと考えられています。 そのため、去勢の有無や年齢がリスクに影響することもあるようです。 🏥 治療法はあるの？ 残念ながら、前立腺腫瘍に対して効果的な治療法は今のところ確立されていません。腫瘍が見つかる時点で、すでに転移していることが多く、**外科手術（前立腺摘出）**を行う場合でも、予後（治療後の経過）はあまり良くないとされています。 獣医師と相談しながら、痛みの緩和や生活の質を保つケアを中心に進めることが一般的です。 ✅ 予防できる？飼い主ができること 前立腺腫瘍に関しては、はっきりとした予防法はありません。ただし、次のような行動が早期発見・対応につながります： トイレの様子を毎日しっかり観察する …

犬の前立腺腫瘍とは？症状・原因・対処法をやさしく解説！ 続きを読む

「なんだか最近、うちの子元気がないな…」そんなとき、もしかするとアジソン病（副腎皮質機能低下症）かもしれません。この病気は、放っておくと命にかかわることもあるため、早めの対処が大切です。この記事では、アジソン病の症状や原因、治療法、そして予防のポイントまでをわかりやすくご紹介します。 ⚠️ アジソン病ってどんな病気？ アジソン病は、副腎という臓器がうまく働かず、必要なホルモンが足りなくなってしまう病気です。クッシング症候群（ホルモンが多すぎる病気）とは逆で、「ホルモンが少なすぎる」ことで体のバランスが崩れてしまいます。 特にストレスが引き金になって、体調を大きく崩すことがあります。 🐾 主な症状は？ アジソン病には「慢性型」と「急性型」があります。それぞれの症状を見ていきましょう。 🌱 慢性型の症状（じわじわ現れる） 元気がない、すぐ疲れる 食欲が落ちる 吐き気・下痢 体重が減る 水をたくさん飲む、尿の量が増える こうした症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。 ⚡ 急性型の症状（突然あらわれる） 突然のぐったり感 フラフラ歩く、倒れる ショック状態（意識がもうろう、ぐったり動かない） この状態になると、一刻も早い治療が必要です。放置すると命の危険もあります。 🧬 原因はなに？ アジソン病の原因は「副腎皮質ホルモンが分泌されなくなること」です。以下のような理由が考えられます。 🛡️ 免疫異常で副腎が壊れてしまう 🧫 腫瘍や薬の影響で副腎が傷つく 🧠 …

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犬が突然ぐったりして元気がない…そんな時に考えられる病気のひとつが「バベシア症」です。この病気は、マダニが媒介する怖い感染症のひとつ。放っておくと命に関わることもあるため、しっかりとした予防と早期発見が大切です。 この記事では、バベシア症の原因や症状、予防法まで、獣医さんに相談する前に知っておきたい情報をわかりやすくお伝えします🐶✨ 🦠 バベシア症ってどんな病気？ バベシア症は、「バベシア」という微生物（原虫）が赤血球に寄生することで起こる感染症です。感染源は、主に野外にいる「マダニ」。犬がマダニに咬まれることで体内にバベシアが侵入し、赤血球を壊してしまいます。 🩸赤血球が破壊されることで、重度の貧血や高熱、血尿などの症状が出て、重症化すると命に関わることも…。 ⚠️ こんな症状が出たら要注意！ バベシア症の初期症状はわかりにくいこともありますが、以下のようなサインが見られたら注意が必要です。 🐕 主な症状 元気がなくなる、疲れやすくなる 食欲が落ちる 40℃を超える発熱 血尿が出る（赤～茶色っぽいおしっこ） 舌や口の中が白っぽくなる（貧血のサイン） 呼吸が浅く速くなる これらの症状は、「貧血」や「体力の低下」が原因で起こるもの。早めに動物病院で診てもらいましょう。 🐜 感染のしくみ｜どうやってうつるの？ バベシア症は、バベシアを持ったマダニが犬の血を吸うことで感染します。 🕷️マダニが咬みついてから約48時間で、バベシアが唾液とともに体内に入り込みます。赤血球の中でどんどん増えて、体にダメージを与えていきます。 マダニは特に以下のような場所に多くいます： 山や森、草むら 河川敷や公園の植え込み 近年では、西日本だけでなく、関東地方など東日本にも感染地域が広がってきています。 💊 治療法はあるの？ バベシア症には完全に原虫を取り除く薬はまだありません。そのため、治療は「症状を抑えながら体力回復をサポートする」形になります。 ✅ …

犬のバベシア症とは？症状・感染経路・予防法をわかりやすく解説！ 続きを読む

お散歩中に汚れた水たまりをペロリ…そんな何気ない行動が原因で、愛犬が「鞭虫（べんちゅう）」という寄生虫に感染することがあります。鞭虫症は重症化しなければ命にかかわりにくいものの、放っておくと体力を奪われることも。早めに気づいて対処できるよう、症状から予防法までチェックしましょう！ 🐛 鞭虫症ってどんな病気？ 鞭虫症は、体長5～7cmほどの「犬鞭虫（Trichuris vulpis）」が盲腸や大腸に寄生し、炎症や吸血によって下痢や貧血を引き起こす寄生虫感染症です。外界に排出された虫卵は土や水中で長期間生き残り、わずかな水や泥をなめただけでも感染します。 ⚠️ こんな症状が出たら要注意！ 鞭虫は少数寄生ではほとんど症状が出ませんが、数が増えると次のようなサインが現れます。 🩺 主な症状 粘液や血が混じる下痢 何度も少量ずつ便をする 食欲の低下 体重減少（やせる） 貧血（吸血性のため） 脱水症状 「お散歩後に泥をなめた」「よく下痢をする」など思い当たるときは、動物病院で便検査を受けてみましょう。 🔍 感染の原因は？ 鞭虫症は 経口感染 がメイン。具体的には… 感染犬の便中に排出された虫卵が土壌や水中に残る その虫卵が付いた水たまりや地面をなめる 足や体表に付いた虫卵をグルーミングで飲み込む …という流れで、口から腸に進入します。胎盤や母乳による感染はほとんどなく、子犬より成犬のほうが気づきにくくなりがちです。 💊 治療法は？ 鞭虫に有効な 駆虫薬 …

犬の鞭虫症とは？症状・原因・治療・予防までやさしく解説！ 続きを読む