犬の病気事典

「うちの犬、最近よだれが多くて元気がない…」「なんだか歩き方が変かも？」そんなときに疑われるのが、門脈シャント（もんみゃくシャント）という病気です。特定の犬種に多く見られるこの病気、放っておくと命に関わることも⚠️ この記事では、門脈シャントの症状・原因・治療法・予防法について、わかりやすくご紹介します🐶✨ 🧠 門脈シャントってどんな病気？ 門脈シャントとは、肝臓へ流れるはずの血液が、本来とは違うルート（シャント）で体内を回ってしまう病気です。この異常により、アンモニアなどの毒素が肝臓で処理されず、体内にたまってしまうことでさまざまな症状を引き起こします。 🐾 先天性（生まれつき）のケースが多く、1～2歳で発症することが多い 🐾 後天性（大人になってから発症）もあり、肝炎などが原因になることも ⚠️ こんな症状があれば要注意！ 門脈シャントの犬には、神経系や消化器系に異常が出ることがよくあります。 📝 主な症状 🐶 よだれが多い ⚖️ やせてきた（体重減少） 🚶‍♂️ 歩き方が変、ふらつく ⚡ けいれんを起こす 🍽️ 食欲がない 🐣 成長が遅い（発育不良） 👀 一時的に目が見えにくくなる（盲目） 🕒 食後に症状が悪化することも多く、特に注意が必要です。 …

犬の門脈シャントとは？原因・症状・治療法をやさしく解説！ 続きを読む

「最近、うちの子がごはんを食べない」「なんだか元気がなくて、体重も減ってきたかも…」そんな時、もしかすると**尿毒症（にょうどくしょう）**という深刻な病気が関係しているかもしれません。 この記事では、犬の尿毒症について、症状・原因・治療法・予防のポイントをやさしくご紹介します🐶⚠️ 🧪 尿毒症ってどんな病気？ 尿毒症とは、腎臓の働きが悪くなることで、体に毒素がたまってしまう病気です。腎不全が進行し、本来はおしっことして出されるべき老廃物が体に残ってしまうことで、全身の臓器に悪影響を及ぼします。 放置すると命にかかわることもある、とても危険な状態です。 🚨 尿毒症の主な症状は？ 初期はなかなか気づきにくいこともありますが、次のような変化が見られるようになります👇 🍽️ 食欲がなくなる 💤 元気がない・すぐ疲れる 🤢 吐く（嘔吐）・下痢をする 🐽 アンモニアのような口臭がする ⚖️ 急にやせてくる ⚡ 症状が進むと、けいれんや意識障害を起こすことも ❗「ちょっと調子悪そう」でも、腎臓の病気はじわじわ進行するため、早めの受診がとても大切です。 🔍 尿毒症の原因は？ 尿毒症の主な原因は、腎不全の悪化です。腎臓のフィルター機能が落ちてしまい、体の中に尿素や毒素などの老廃物がたまってしまうことで起こります。 その結果、脳や神経、消化器官、循環器などの全身に悪影響を及ぼし、体調がどんどん悪化してしまうのです。 💉 治療方法は？どんなケアが必要？ 尿毒症の治療では、たまってしまった毒素を体の外に出すことが大きな目的になります。 ✅ …

犬の尿毒症とは？原因・症状・治療法をわかりやすく解説！ 続きを読む

「最近うちの子、おしっこがすごく多い気がする…」「水をがぶ飲みしてるけど大丈夫？」そんな飼い主さんに知ってほしいのが、**尿崩症（にょうほうしょう）**という病気です。この記事では、犬の尿崩症について、分かりやすく丁寧にご紹介します🐶💧 🚨 尿崩症ってどんな病気？ 尿崩症は、おしっこが異常に多くなる病気です。腎臓が体内の水分をうまく再吸収できなくなることで、薄くて大量の尿が出てしまうのが特徴です。 その分、体の中の水分が足りなくなるため、犬はいつもより多くの水を飲むようになります🥤 🔍 よく見られる症状とは？ 尿崩症になると、次のような変化が現れます👇 🚽 おしっこの量が増える（頻繁にトイレに行く） 🥤 水をたくさん飲む（常に喉が渇いている） ⚖️ 体重が減る（やせてくる） 😟 脱水によって、けいれんや意識がぼんやりすることも 📝 特に「水をよく飲む＆おしっこが増えた」が続くようなら要注意！早めに獣医さんに相談してあげましょう。 🧬 尿崩症の原因は？ 尿崩症には、**「中枢性」と「腎性」**の2つのタイプがあります。 🧠 中枢性尿崩症 脳の視床下部や脳下垂体に問題が起き、**抗利尿ホルモン（ADH）**がうまく分泌されなくなります。 原因は、腫瘍・外傷・炎症などが考えられます。 🧪 腎性尿崩症 ホルモン自体は正常に出ていても、腎臓がうまく反応できないために水分の再吸収ができなくなります。 先天的な体質や、別の病気によって後天的に起こることもあります。 このように、尿崩症の背景にはさまざまな原因があるため、正確な診断がとても重要です🔍 …

犬の尿崩症とは？原因・症状・治療法をやさしく解説！ 続きを読む

心室中隔欠損症（しんしつちゅうかくけっそんしょう）は、犬の心臓の先天的な病気のひとつです。「難しそうな名前だけど、うちの子に関係あるのかな？」と思った方もご安心を。この記事では、専門用語をなるべく使わず、症状から治療法までわかりやすくご紹介します🐶💓 🫀 心室中隔欠損症ってどんな病気？ 心臓の中には、「右心室」と「左心室」という2つの部屋があります。この2つの部屋を隔てている壁を「心室中隔（しんしつちゅうかく）」と呼びますが、この壁に生まれつき穴が開いている状態が「心室中隔欠損症」です。 その穴を通じて、本来別々に流れるはずの血液が混ざり合ってしまい、心臓や肺に大きな負担がかかるようになります💦 🩺 よくある症状とは？ 欠損（穴）が小さいと、見た目ではほとんど分からないこともあります。でも、穴が大きい場合は、以下のような症状が出てくることがあります👇 🐾 疲れやすい、元気がない 🐾 咳をする、息が荒くなる 🐾 体重が増えない、やせてくる 🐾 成長が遅れる（発育不良） 🐾 食欲がなくなる もし「最近ちょっとおかしいな？」と感じたら、早めに動物病院へ相談しましょう⚠️ 🧬 原因は？どんな犬に多いの？ この病気は生まれつきの先天性疾患です。お腹の中にいるときや生まれたばかりのころに、心臓の壁がうまく閉じなかったことが原因です。 特に次の犬種でよく見られると言われています👇 🐕 柴犬 🐕‍🦺 イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル　など 遺伝の影響も考えられているため、繁殖の際には健康チェックが大切です。 🛠️ 治療法はあるの？ …

犬の心室中隔欠損症とは？症状・原因・治療法をやさしく解説！ 続きを読む

犬も人と同じように「糖尿病」になることがあります。実は、愛犬がやたらと水を飲んだり、トイレの回数が増えたりしていたら、それは糖尿病のサインかもしれません⚠️ この記事では、犬の糖尿病について「原因」「症状」「治療法」「予防法」などを、わかりやすく解説します。もしものときに慌てないためにも、ぜひ参考にしてくださいね🐾 🧬 犬の糖尿病ってどんな病気？ 糖尿病とは、血液中の糖（血糖）が異常に高くなる病気です。犬の場合、多くはインスリンというホルモンの分泌が足りないことが原因で発症します。 インスリンは、体の細胞にエネルギー源となる糖を取り込ませる役割があります。このインスリンが不足したり、うまく働かなくなると、糖が血液中にたまってしまうのです。 ⚠️ 主な症状とは？ 糖尿病の初期には、次のようなわかりやすいサインが見られます： おしっこの量や回数が増える（多尿） 水をたくさん飲む（多飲） 食欲が増すのに、体重が減ってくる 元気がなくなる さらに悪化すると、「糖尿病性ケトアシドーシス」と呼ばれる重篤な状態になることも。このときは、以下のような症状が現れます。 嘔吐（吐く） 食欲がなくなる 元気がなくなる アセトン臭のような独特な口臭 昏睡状態になることも…命の危険もあります。 🧿 合併症にも注意！ 糖尿病が進行すると、以下のような病気を引き起こすことがあります： 急に進む白内障 👁️ 慢性の膀胱炎や皮膚炎 🦠 メス犬の場合、子宮蓄膿症になることも 🐩 さらに進むと神経症状（ふらつきなど）や心臓・腎臓の病気を伴うこともあります 🐶 …

犬の糖尿病とは？原因・症状・治療法・予防までやさしく解説！ 続きを読む

犬が突然元気がなくなったり、嘔吐やお腹の痛みを訴えるような場合、もしかしたら腸閉塞が原因かもしれません。腸閉塞とは、腸の中で物が詰まって通りにくくなる状態のこと。放置すると命に関わることもあるので、早期の対応が大切です。今回は、犬の腸閉塞について、その症状や原因、治療法、予防法を詳しく解説します。 ⚠️ 腸閉塞の主な症状 腸閉塞が起きると、犬の体にはいくつかのサインが現れます。症状は閉塞の場所や程度によって異なりますが、代表的な症状は以下の通りです。 🐾 お腹を痛がる 🤢 嘔吐（特に食後） 💩 下痢や便秘 💤 元気がなく、疲れやすい 🚱 脱水症状（口が乾く、皮膚が弾力を失う） 🍽️ 食欲がなくなる 🏃‍♂️ 急激な体重減少（長期的なもの） 特に、腸が完全に閉塞してしまうと、激しい腹痛や呼吸の乱れ、さらにはショック状態に陥ることもあります。これらの症状が現れた場合は、すぐに獣医師の診察を受けましょう。 🧐 腸閉塞の原因 犬の腸閉塞の主な原因は、異物を飲み込んでしまうことです。例えば、おもちゃや木片、石、ビニールなどを食べてしまうことがよくあります。その他にも以下のような原因が考えられます。 🎾 異物の飲み込み 🦠 腸の腫瘍や寄生虫 🦠 感染症（犬パルボウイルスやジステンパーウイルスなど） 💀 腸重積（腸の一部が隣の腸に入り込む病気） …

犬の腸閉塞とは？症状・原因・治療法・予防法を解説！ 続きを読む

犬が下痢をすると、飼い主としては心配になりますよね。便がゆるくなることで、体調の変化を感じることができますが、下痢にはさまざまな原因があります。 今回は、犬の下痢について、症状や原因、治療法、そして予防方法をわかりやすく解説します🐶 🐾 犬の下痢ってどんな症状？ 下痢は、便が水っぽくなり、回数や量が増える状態のことを指します。犬が下痢をした場合、次のような症状が現れることがあります： 💩 やわらかい便、または水っぽい便 🐾 便の回数が増える ⚠️ 嘔吐や発熱が伴うことも 💧 脱水症状が見られる また、下痢が続くと、体重が減ったり、血便が出ることもあります。特に子犬や老犬は、体力が低いため注意が必要です。 🚨 こんな場合は要注意！ 下痢の原因によっては、命に関わる危険もあります。特に次のような症状が見られる場合は、早急に動物病院に相談することが大切です。 🐕 血便や黒い便 🤢 嘔吐や発熱を伴う 💧 脱水症状が進んでいる 🐾 体重が急激に減る これらの症状が見られる場合、感染症や腸の病気が関係していることがあります。 🧬 犬の下痢の原因とは？ 犬の下痢の原因はさまざまです。主な原因をいくつか紹介します👇 🍖 …

犬の下痢とは？原因・症状・治療法と予防策を詳しく解説！ 続きを読む

オス犬がシニア期に入ると、ちょっと気になる変化が出てくることがあります。中でも注意したいのが「前立腺肥大（ぜんりつせんひだい）」です。 あまり聞き慣れないかもしれませんが、便秘や排尿トラブルの原因になることもある病気です。今回は、犬の前立腺肥大について、症状や原因、治療法、そして予防方法までわかりやすくご紹介します🐶 🔍 前立腺肥大ってどんな病気？ 前立腺肥大とは、肛門のすぐ内側にある「前立腺」という器官が大きくなってしまう病気です。 この前立腺が肥大すると、尿道や直腸が圧迫されて、さまざまな排尿・排便のトラブルが起こります。 前立腺肥大は中高齢のオス犬（特に去勢していない子）に多く見られ、命に関わる病気ではないものの、放っておくとつらい症状が出てくることがあります。 ⚠️ こんな症状が見られたら要注意！ 初期の段階ではあまり目立った症状はありませんが、進行すると次のような症状が見られるようになります： 💧 おしっこの量が減る、出にくい 🚫 血尿（おしっこに血が混じる） 💩 便の回数が増える、形が細くなる 😖 しぶり（少しずつしか便が出ない） 🦠 細菌性膀胱炎を併発することも… 前立腺が大きくなることで、尿道や直腸が圧迫され、排尿・排便に影響が出るんですね。 🧪 前立腺肥大の原因は？ 原因ははっきりとは分かっていませんが、主な要因として考えられているのがこちら👇 ⏳ 老化：年齢とともにホルモンバランスが崩れる 🧬 男性ホルモンの影響：特に去勢していないオス犬で多く見られる 一般的には、5〜6歳以上の未去勢のオス犬に多く発症すると言われています。 💉 …

犬の前立腺肥大とは？症状・原因・治療・予防法をやさしく解説！ 続きを読む

犬が突然お尻を床にこすりつけたり、しっぽを追いかける仕草を見せたりすると、「何かイヤなことがあるのかな？」と心配になりますよね。それ、もしかしたら肛門嚢炎（こうもんのうえん）のサインかもしれません。肛門嚢炎は命にかかわることは少ないものの、放置すると強い痛みや不快感をともなうことがあります。ここでは肛門嚢炎の症状・原因・治療法・予防法を、わかりやすくまとめました。 ⚠️ 肛門嚢炎の主な症状 🐕‍🦺 お尻を床にこすりつける（スリスリ行動） 🐾 お尻をしきりになめる 🔄 しっぽを追いかけてクルクル回る仕草 😣 排便時に痛がる、便が出にくそう 🚫 お尻を触られるのを嫌がる 💧 悪化すると膿や血の混じった分泌液が出る 特に小型犬や高齢犬に多く見られます。これらの行動に気づいたら、早めのケアが大切です。 🧐 肛門嚢炎の原因 肛門嚢炎は肛門の左右にある「肛門嚢」という袋で分泌されたにおい成分がたまり、炎症を起こす病気です。主な原因は以下のとおりです。 🧓 筋力低下（老化などで肛門嚢を絞り出す力が弱まる） 🚧 開口部の詰まり（分泌物が固まって出口がふさがれる） 🦠 細菌感染（下痢や汚れで菌が入り込みやすくなる） これらが重なると肛門嚢の中で分泌物がたまり、炎症や化膿を引き起こします。 💉 治療法 肛門嚢のしぼり出し 獣医師やトリマーが手早く肛門嚢を絞って中の分泌物を排出します …

犬の肛門嚢炎とは？症状・原因・治療法・予防を徹底解説！ 続きを読む

愛犬のお尻にしこりを見つけて、不安になったことはありませんか？ それは「肛門周囲腺腫（こうもんしゅういせんしゅ）」かもしれません。 この記事では、この病気の原因や症状、治療・予防のポイントをわかりやすくご紹介します🐾 🍑 肛門周囲腺腫ってどんな病気？ 肛門周囲腺腫とは、肛門のまわりにある腺組織にできる良性の腫瘍です。 特に去勢していないオスの老犬に多く見られます。 肛門周辺にできるしこりのほとんどが、この肛門周囲腺腫といわれています。 ⚠️ 見逃しがちな症状とは？ この病気は、初期症状が軽いため気づきにくいことも。 以下のようなサインが見られたら注意が必要です。 主な症状 お尻を床にこすりつける 肛門のまわりにしこりができる 便秘気味になる 出血や化膿、潰瘍（ひどくなると） 犬がお尻をしきりに舐めたりかいたりしていたら、しこりを気にしているサインかもしれません。 🧬 原因は？どんな犬がなりやすい？ この腫瘍は男性ホルモンの影響を受けてできるため、去勢していないオス犬がかかりやすいです。 ただし、ごくまれに避妊済みのメス犬でも発症するケースがあります。 🩺 治療法はどうするの？ 治療の基本は外科手術で腫瘍を取り除くことです。 同時に去勢手術を行うのが一般的で、再発防止にもつながります。 ただし、肛門周囲腺腫は再発しやすいため、手術後もこまめな経過観察が必要です。 🛡️ 予防には去勢が効果的！ もっとも効果的な予防方法は、やはり去勢手術です。 …

犬の肛門周囲腺腫とは？原因・症状・予防法をやさしく解説！ 続きを読む