犬のフィラリア症とは?症状・原因・治療・予防までわかりやすく解説!

「最近、愛犬が咳をする」「お散歩に行きたがらない」そんなとき、**フィラリア症(犬糸状虫症)**の可能性はありませんか?
放っておくと心臓にまで影響を及ぼし、命の危険もある怖い病気です。

この記事では、フィラリア症の症状や原因、治療法、予防策までを、専門家の視点からやさしく解説します🐾

🦟 フィラリア症ってどんな病気?

フィラリア症は、「犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)」という寄生虫によって引き起こされる感染症です。

この虫は、蚊を媒介して犬の体内に侵入し、心臓や肺の血管に寄生して悪さをします。
進行すると心臓病のような症状や、命に関わる合併症を引き起こすこともあります。

🐕 犬だけでなく、猫やフェレット、人間にも感染する例があるため、注意が必要です。

⚠️ フィラリア症の主な症状とは?

フィラリアの症状は、感染の進行度や寄生虫の数、犬の体格などによって変わります。
初期段階では目立つ症状が出ないこともあり、見逃しやすいのが怖いポイントです。

⛑️ よく見られる症状

  • 咳をする・息が荒くなる

  • 疲れやすくなる、散歩を嫌がる

  • お腹が膨らむ(腹水がたまる)

  • 元気がなくなる

  • 四肢がむくむ

  • 血を吐く(喀血)

  • 倒れて意識を失うことも

🩸 重症化すると、「大動脈症候群」と呼ばれる急性症状が発生し、
呼吸困難や血尿、突然倒れるなどの深刻な症状が見られます。
この状態はすぐに命に関わる緊急事態です。

🐝 感染の仕組み:フィラリアはどうやってうつるの?

フィラリア症は、蚊による吸血によって感染します。

🔄 感染の流れ

  1. フィラリアに感染している犬の血を蚊が吸う

  2. 蚊の体内でフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が成長

  3. 別の犬を蚊が吸血する際、皮膚から幼虫が侵入

  4. 幼虫は体内で成長し、心臓や肺動脈にたどり着いて寄生

そして成虫になると、新たなミクロフィラリアを生み、また蚊に吸われることで感染が広がるというサイクルが繰り返されます。

🏥 治療方法は?段階によって異なります

フィラリア症の治療は、犬の状態や寄生虫の数によって大きく異なります。
安全性を重視しながら、慎重に進める必要があります。

💊 内科的治療(薬による駆除)

  • フィラリア駆除薬を投与して、虫を体内から除去します

  • 一度に大量の虫を駆除すると危険なため、段階的に行います

 

🩺 外科的治療(手術による虫の摘出)

  • 急性の重症例では、心臓や血管に詰まった虫を外科手術で直接取り出すこともあります

 

🧴 対症療法

  • 年齢や体調によっては、手術や駆除が難しい場合もあります

  • この場合は咳や腹水などの症状を抑えるお薬で生活の質を保つ治療が行われます

✅ 一番大切なのは「予防」!

フィラリア症は、しっかりと予防すれば防げる病気です。
現在では、安全性の高い予防薬が月に1回の投与で利用可能になっています。

📆 予防のポイント

  • 予防薬は、蚊が出はじめた1ヶ月後から、いなくなった1ヶ月後まで毎月きちんと与えること

  • 「もう蚊がいないから大丈夫」と自己判断でやめない

  • 地域によって蚊の発生時期が違うため、かかりつけの動物病院の指示に従うのが安心です

💡スポットタイプやチュアブル(おやつタイプ)など、投与方法も選べるので、愛犬に合った方法を選びましょう

📝 まとめ|愛犬をフィラリアから守るために

フィラリア症は、発症すると深刻な症状につながる危険な病気です。
でも、毎月の予防だけで防げるという点では、とてもコントロールしやすいとも言えます。

さらに参照してください:

犬のネフローゼ症候群とは?症状・原因・治療法をわかりやすく解説!

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