母犬が出産したあとや、授乳中に注意したい病気のひとつが「乳腺炎(にゅうせんえん)」です。
あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、早めに気づいて対処すれば重症化を防ぐことができる病気です。
今回は、犬の乳腺炎の症状や原因、治療法、そして予防のコツまでを、飼い主さん向けにわかりやすく解説します🐾
🔍 乳腺炎ってどんな病気?
乳腺炎とは、乳腺(おっぱい)に炎症が起きる病気です。
乳腺が赤く腫れたり、熱を持ったり、痛みが出たりすることがあります。
主に授乳中の母犬に多くみられますが、まれに妊娠していない犬にも起こることがあります。
⚠️ こんな症状は要注意!
乳腺炎になると、以下のような変化が見られることがあります。
🐕 主な症状
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元気がなくなる・疲れやすくなる
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食欲が落ちる
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発熱(全身が熱っぽい)
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乳腺が腫れる・赤くなる
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触られるのを嫌がる(痛みがあるため)
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濁った乳や変な色の乳が出る
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妊娠していないのにお乳が張る/出る
💡症状が軽いうちは気づきにくいことも。
「いつもと違うな?」と感じたら早めに獣医師に相談しましょう。
🦠 原因は?細菌感染や乳のたまりすぎに注意!
乳腺炎は、以下のような理由で発症します。
🦴 よくある原因
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授乳中、子犬の歯や爪で乳頭に傷がつく
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そこから細菌が入り込むことで感染
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急に授乳をやめる(離乳)ことで乳がたまる(=乳汁うっ滞)
🐾 特に出産後〜授乳期の母犬は、体力も落ちやすく、免疫も低下しているため、ちょっとした傷や乳汁の滞りでも乳腺炎が起こりやすくなります。
💊 治療法:早めの対処で悪化を防ぐ!
乳腺炎の治療は、症状の重さによって異なります。
✅ 主な治療法
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抗生剤(抗菌薬)や抗炎症薬の投与
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乳房のマッサージや温湿布などで乳汁の流れを良くする
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感染がひどいときは、授乳を中止して人工哺乳に切り替えることも
🔥ひどくなると膿がたまったり、乳腺が壊死するケースもあるため、自己判断で放置せず、早めの治療が大切です。
🛡️ 予防法:授乳中のケアがカギ!
乳腺炎は、日常のちょっとした気配りで防ぐことができます。
👩⚕️ 飼い主さんができる予防のコツ
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授乳中の母犬と子犬をこまめに観察する
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子犬がしっかり乳を飲んでいるかチェック
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乳首に傷や赤みがないかを確認
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飼育環境を清潔に保つ(細菌感染の予防)
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離乳は急にやめず、少しずつ行う
💡とくに初産の母犬は授乳に慣れていないため、ケア不足になりがちです。早めの対策で乳腺炎を防ぎましょう。
🐾 まとめ:乳腺炎は見逃さないで!
乳腺炎は、命にかかわるような病気ではないものの、放置すると痛みや不快感が大きく、母犬の育児にも影響します。
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