愛犬の体調に変化があったとき、もしかしたらそれは命に関わるサインかもしれません。
特に女の子の犬に多い「子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)」は、放置すると危険な病気のひとつです。
この記事では、子宮蓄膿症の症状・原因・治療法・予防策まで、獣医師監修の情報をもとにやさしく解説します。
🩺 子宮蓄膿症ってどんな病気?
子宮蓄膿症とは、子宮の中に膿(うみ)がたまってしまう病気です。
大腸菌などの細菌が子宮に入り込み、炎症を起こすことで発症します。
特に避妊手術をしていない中高齢のメス犬で多く見られます。
進行すると、全身に悪影響を及ぼすため、命にかかわることもあります。
⚠️ 見逃さないで!子宮蓄膿症の主な症状
こんな症状が見られたら要注意です:
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🐾 水をたくさん飲む(多飲)
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🐾 おしっこの量が増える(多尿)
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🐾 お腹がぽっこりふくらむ
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🐾 外陰部から膿のような分泌物が出る
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🐾 熱っぽい、ぐったりしている
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🐾 食欲がない、元気がない
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🐾 嘔吐や下痢をすることも
💡 特に、発情期の数週間後にこれらの症状が出た場合は注意が必要です。
病状が進むと、尿毒症や腎不全など、深刻な状態に発展することもあります。
🦠 原因は?なぜ膿がたまるの?
子宮蓄膿症は、主に以下のような原因で起こります:
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細菌(特に大腸菌など)が子宮内に侵入
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ホルモンの影響で子宮内の環境が変化
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発情期後に免疫力が低下する
特に6歳以上の避妊していないメス犬はリスクが高く、老犬ほど注意が必要です。
🏥 治療法はどうするの?
✂️ 一般的な治療法:手術で子宮を摘出
ほとんどの場合、外科手術(避妊手術と同様)によって子宮と卵巣を取り除く治療が行われます。
手術ができない状態や初期であれば、内科的に膿を出す処置や抗生物質の投与も検討されますが、根本治療としては手術が最も確実です。
✅ 予防するには?避妊手術のすすめ
子宮蓄膿症は、避妊手術でほぼ100%予防できます。
避妊手術にはこんなメリットがあります:
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子宮蓄膿症の予防
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乳腺腫瘍(乳がん)の発症リスク低下
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発情期のストレス軽減
🐶 若いうちに避妊手術をしておくことで、将来的な病気のリスクをぐっと減らせます。
タイミングやリスクについては、かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
📌 まとめ:愛犬を守るためにできること
子宮蓄膿症は、命に関わることもある怖い病気ですが、正しい知識と早めの対応があれば防ぐことができます。
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